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日本人初のUFC王者へ…平良達郎26歳「井上尚弥選手の集中力に圧倒された」“総合格闘家”が大橋ジムに通いつめた理由「ボクシングの成長を見せられる」
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布施鋼治Koji Fuse
photograph byGetty Images
posted2026/05/09 17:00
『UFC 328』でフライ級タイトルマッチに挑む平良達郎(26歳)。日本人初の頂は目前に迫っている
ヴァンのボクシングに対し、平良は自らの強みで勝負しようとしている。
「自分のMMAは誰にでも対応できるというか、オールラウンダーであることが強みだと思っているので。僕が理想としているMMAは苦手なスタイルの選手がいない。今回のジョシュア・ヴァン選手に対してもそう。自分のMMAをやれば負けない、必ず勝つ、と思っています」
事前のオッズは「平良有利」…日本人初の偉業なるか
実は平良がヴァン対策を練るのは今回が初めてではない。2024年の大会で、平良は当初ティム・エリオット(アメリカ)と対戦予定だったが、その後、一時的に対戦相手がヴァンにスライドしかけたことがあった。しかし最終的にこのマッチメイクは合意に達せず、平良はアレックス・ペレス(アメリカ)と対戦し、2ラウンドTKOで勝利を収めている。
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今回のタイトルマッチも、当初は4月11日の『UFC 327』での実施がアナウンスされていたが、ヴァンが軽いケガを負ったことで防衛戦を延期したという経緯がある。だがそういった経緯以上に、UFC史上初のアジア出身者同士のタイトルマッチ、そして日本人初のUFC王者誕生なるか、ということで注目を集めている。
前戦で平良が元UFCフライ級王者のブランドン・モレノ(メキシコ)からバックマウントを奪い、パウンドの連打で2ラウンドTKO勝ちを収めていることもあって、海外のブックメーカーのオッズは圧倒的に「平良有利」と出ている。寝技をベースにした総合力で、挑戦者の実力が上回っているという評価だ。
もうひとつ、チャンピオンがアンダードックと予想されている理由がある。2025年12月6日の『UFC 323』で王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に挑戦した際、ヴァンはチャンピオンの右ハイキックをキャッチしてテイクダウンに成功。その際パントージャが受け身を取り損ね左ヒジを脱臼してしまい試合続行不可能になったため、わずか26秒でヴァンのTKO勝ちが告げられた。つまりラッキーな部分があったがゆえの戴冠劇だったので、まだその実力が完全に信用されているわけではないのだ。
平良は大橋ジムで学んだボクシングを武器に、スタンドの攻防で五分の展開をキープしつつ、グラウンドで勝負する形を想定しているのではないか。日本人ファイターとして初のUFC王者になれば、日本格闘技界の潮目は変わる。世界の頂は手の届くところにある。

