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打撃不振→12戦ぶり本塁打の大谷翔平…「カーショウ以来の大快挙」MVPとサイ・ヤング賞“W受賞への最難関”は防御率0点台よりも規定投球回数では 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2026/05/14 06:02

打撃不振→12戦ぶり本塁打の大谷翔平…「カーショウ以来の大快挙」MVPとサイ・ヤング賞“W受賞への最難関”は防御率0点台よりも規定投球回数では<Number Web> photograph by AP/AFLO

ドジャース3年目、投手として抜群のスタートを切った大谷翔平。サイ・ヤング賞受賞の可能性はどれだけ現実的か

 フォーシームの構成比が5ポイントも増えていて、今季は速球でぐいぐい押していることがわかる。スイーパーがこれに次ぐのは昨年同様だが、今季はカーブ、スプリッターの比率が増えている。緩急をつけたり、落としたり様々なシチュエーションで打者を打ち取っている。フォーシームの平均球速は今季が157.6km/h、昨年が158.4km/h、100マイル近い速球を駆使するMLB屈指のパワーピッチャーだ。

規定投球回未達での受賞者9人中8人がリリーフ

 さて、あらためてサイ・ヤング賞獲得の可能性について考えてみよう。

 大谷はエンゼルス時代の2022年に166回を投げて規定投球回数をクリア、この年は規定打席にも到達。一人の選手が規定投球回数、規定打席を同時にクリアしたのはMLB史上でもこの年の大谷だけ。まさに空前絶後だったが、rWARは6.3でシーズ(ホワイトソックス)の6.4に次いでア・リーグ2位、fWARはバーランダー(アストロズ)の6.1に次いで5.3で2位だった。

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 この年の投票ではバーランダー、シーズ、マノア(ブルージェイズ)に次ぐ4位だった。大谷がサイ・ヤング賞での得票を得たのはこの年だけ。大谷がサイ・ヤング賞を獲得するには、投球内容もさることながら「イニング数を投げる」ことが求められる。

 過去に、規定投球回数未達でサイ・ヤング賞を獲った投手は9人いるが、そのうち8人は救援投手。唯一の先発は1984年ナ・リーグのリック・サットクリフ(カブス)で、150.1回16勝1敗、防御率2.69の成績だった。彼はこの年の開幕時はア・リーグのインディアンズで投げていたが、成績不振で6月にカブスにトレードされ、そこから見違えるような成績を上げた。7月4日から閉幕まで14連勝し、カブスを地区優勝に導いた。この派手な活躍が、記者の投票につながったのだろう。

中6日で平均6回だと…規定投球回に達しない

 しかし普通で考えれば、大谷も「規定投球回数クリア」が必須となるだろう。

 5月6日時点で残り125試合。ここから大谷の投球間隔とイニング数(現時点で37回)を想定してみる。

【次ページ】 イニング数優先の中で防御率0点台となると

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