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“群雄割拠”女子100mハードル界に新ヒロイン登場の予感!?…「いいスタートが切れた」大学1年生で“日本人学生トップ”18歳・井上凪紗って何者?
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別府響Hibiki Beppu
photograph byYuki Suenaga
posted2026/04/28 11:00
学生個人選手権で日本人トップとなる2位に入った青学大1年の井上凪紗。群雄割拠の女子100mハードルで存在感を見せられるか
決勝では1組目で当時2年生の石原南菜(白鴎大足利高)が13秒30と井上の高校記録を100分の1秒更新。優勝候補の大本命として続く2組目に登場した井上だったが、タイムは13秒40にとどまり、準優勝の結果に終わった。
物議を醸したのが、風の条件があまりに異なったことだ。
石原が走った1組目は1.3mの追い風だったのに対し、井上の走った2組目は0.3mの向かい風。もちろんこれは制度の問題であって、選手たちにはなんの瑕疵もない。ただ、僅差のタイムでの決着だっただけに、「同一レースでの勝負が見たかった」という声は多くの関係者からも聞かれた。
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ただ、そんな過去の悔しさも井上の中では成長の糧として消化できているようだった。
「高校は高校で考えていて、大学はこれからなので。インターハイでの悔しい2位は置いておいて、これからさらに上位を目指して頑張っていきたいと思います」
大学生となった今後は、同世代だけではなくシニアの選手たちも含めて、多くのライバルたちとも戦う機会が増えていく。前述のように近年の急激なレベルアップに伴い、上位選手の層も厚くなっているが、怖いもの知らずの18歳はそこにもひるまない。
怖さより「やってやるぞという気持ち」
「(怖さよりは)『やってやるぞ』という気持ちが強いです。まずは今季、自己ベストを更新して、強い選手たちにも勝てるようになりたいなと」
30代に入った福部や中島が今なお進化し続ける一方で、井上ら伸び盛りの10代からも目が離せない。日本女子ハードル界の進化は、まだまだ続いて行きそうだ。

