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“群雄割拠”女子100mハードル界に新ヒロイン登場の予感!?…「いいスタートが切れた」大学1年生で“日本人学生トップ”18歳・井上凪紗って何者?
posted2026/04/28 11:00
学生個人選手権で日本人トップとなる2位に入った青学大1年の井上凪紗。群雄割拠の女子100mハードルで存在感を見せられるか
text by

別府響Hibiki Beppu
photograph by
Yuki Suenaga
「本当に“そんな種目になったのね”っていう感じ」
昨年7月の陸上日本選手権でそんな感慨をこぼしていたのは、長らく女子100mハードルの第一人者だった寺田明日香だ。日本選手権で同種目が大会の「大トリ」を務めたことに触れ、その急激なレベルアップを喜んでいた。
かように女子100mハードルという種目は近年、活況を呈している。
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日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)をはじめ、田中佑美(富士通)、中島ひとみ(長谷川体育施設)ら人気と実力を兼ね備えた選手が続々と登場し、毎年のように“史上最高レベル”が更新されている。そうしてついには日本選手権のフィナーレを飾る種目にまでなったのだ。
そんな気鋭の種目にまた、新たなヒロインが登場した。
大学入学直後の1年生が…日本人学生トップの激走
4月24日から行われた学生日本一を決める日本学生個人選手権で、1年生ながら準優勝に輝いた井上凪紗(青学大)だ。大学入学直後のタイミングにもかかわらず、優勝した台湾の張博雅(国立體育大)に次ぐ日本人トップに食い込んでみせた。
「(大学で)初めての全国大会で2位を獲れたので、いいスタートが切れたんじゃないかと思います」
井上は中学時代に四種競技で全国制覇を果たした経験もあるアスリートだ。滝川二高(兵庫)に進学後も順調に成長し、高2時のインターハイでは七種競技で8位入賞を果たすなど結果を残した。
高3に入って100mハードルに軸足を移すと、昨年5月に7年ぶりとなる13秒31の高校記録(当時)を叩き出し、インターハイ、国スポでともに2位。勢いそのままに大学入学後初となる大舞台でも好スタートを切った。

