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「ユウキはノベルティじゃない、NBA選手だ」24歳河村勇輝“アメリカでの評価”は確実に変わった…激動シカゴの3カ月は「間違いなくNBA本契約につながる」
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byScott Taetsch/Getty Images
posted2026/04/23 11:02
今季はシカゴ・ブルズとツーウェイ契約を結んだ河村勇輝。昨季と比べて出場機会を増やした
勝敗を競っている時間帯で試合に出たことで、武器とするパス以外にもNBAで通用すると手ごたえを感じたことがあった。逆に課題として乗り越えていかなくてはいけないこともはっきりした。
「ディフェンスの部分は去年以上によくなっていると感じますし、オフェンスも思い切ってシュートを打ち切るっていうところは去年以上にできてるんじゃないかと思います。ただ、そのシュートの成功率の部分とターンオーバーの部分っていうのは高めていかないと、本契約どころかツーウェイ契約も取れないような状態になってしまう。逆に言うと、そこをしっかりとクリアすれば、自ずと本契約っていうところは近づいてくるかなと思ってます」
NBAで一番身長が低く、誰とマッチアップしてもサイズ不足の河村にとって、試合に出るために克服しなくてはいけない課題がディフェンスだった。今季は、そのディフェンス面で、相手の主力選手の前に回り込みチャージングを奪うなど、大男の揃ったNBAの世界で生きる道を見つけ始めた。もう少し経験を重ねることで、NBA選手として芽を出し、葉を茂らせ、花を咲かせることができる。それを予感させるようなプレーをコート上で披露した。
確実に変化したアメリカでの評判
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河村のNBAでの可能性を信じる“味方”も増えてきた。
「ユウキはノベルティ(見世物)ではなく、間違いなくNBA選手だ」と断言するのは、90年代のブルズの優勝メンバーのひとりで、現在はシカゴスポーツネットワークでブルズの試合のテレビ解説者を務めるステイシー・キングだ。河村が目の覚めるようなパスを出すたびに、「ユーキ・マジック!」と、嬉しそうに叫ぶ。
「彼の足りないところ、サイズがないということばかり見る人が多いけれど、彼にできることを見ればわかる。すばらしい視野を持っていて、フロアをよく見ている。サイズは小さいけれど、ディフェンスもするし、リバウンドも取れるからね」
キングだけではない。当初は河村のNBAでの可能性について懐疑的だった人が多かったが、実際にローテーションの時間に出て結果を出したことで、その評価は変わりつつある。


