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藤井聡太相手に“タイトルまで1勝から3連敗”直後のYouTubeで…「イジられてますよ」記者が聞いた永瀬拓矢の本音「かなり難しいですよ。フフフ」 

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大川慎太郎

大川慎太郎Shintaro Okawa

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posted2026/04/12 06:00

藤井聡太相手に“タイトルまで1勝から3連敗”直後のYouTubeで…「イジられてますよ」記者が聞いた永瀬拓矢の本音「かなり難しいですよ。フフフ」<Number Web> photograph by Shintaro Okawa

王将戦第7局、藤井聡太王将に惜しくも敗れた永瀬拓矢九段。その後に配信されたYouTubeでは旧知の記者の名前を出した

「このカードは先手を取れたほうが勝つ可能性が高い。だから先手番になってどうかだと思いました」

 第6局まで先手側は4勝2敗。お互いに2勝1敗と、先手を持った時は勝ち越している。

 すると永瀬は「このカードだけですよ」と念を押すように付け加えた。他の棋士との対戦では、そこまで先後は気にしない。永瀬にとって、藤井はやはり特別な棋士なのだ。

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 一般的に将棋は先手がわずかに有利である。だから先手が勝ちやすいということか。

「2人とも得意戦法というか、指す戦法が決まっていて、お互いに後手を持った時に苦労しているからですね。藤井さんも後手に課題があると、シリーズ中に再三にわたって言ってましたけど、そういうことです」

 角換わりのことだ。

 運命の第7局は、藤井が先手番で角換わりを採用し、後手の永瀬が受けて立った。挑戦者が、苦労する側を持つことになったのだ。

 相腰掛け銀になり、先手の9筋の歩突きに永瀬は応じず、飛車を引いた。藤井は9筋に位を張る。

説明するのはかなり難しいですよ。フフフ

 お互いに銀を腰掛けた37手目の局面は6局の前例があり、先手2勝、後手4勝だった。すると永瀬は2二の地点に玉を入城させた。前例のない手である。それから7筋の歩を突っかけて、6五の地点に右桂を跳ねた。

 永瀬にこの作戦の趣旨を尋ねると、「説明するのはかなり難しいですよ。フフフ」と笑ったのである。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

#2に続く
「敗着でしたね」永瀬拓矢33歳、藤井聡太23歳に敗れた王将戦“大長考2時間54分”の真相…決着前は「秘密でいいですか」とした準備も明かす
この連載の一覧を見る(#1〜4)

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