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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「実は侍ジャパンの“隠し球”だった」井端弘和監督がサプライズ選出を目指していたMAX161km右腕とは何者か?「日本人の母を持つ無名の21歳で…」
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byYuki Yamada
posted2026/04/11 11:01
井端監督がサプライズ選出を目指していた「幻の侍ジャパンメンバー」バルザーとは何者なのか?
球団内の有望度を示すプロスペクトランキングでは、最高で16位に入ったこともある(現在は29位)。キャンプ序盤には、マチャドやボガーツら主力打者の練習相手としてライブBPで投げる経験も得た。
あのスコット・ボラスが…
その才能には大物代理人も注目している。担当は、超大型契約を次々にまとめるスゴ腕で有名なスコット・ボラス氏だ。メジャー昇格、そしてフリーエージェントになるまでにまだ年月はかかるが、スーパーエージェントも右腕の将来に期待している。
オフには、菊池雄星(エンゼルス)が自主トレする岩手を訪れ、合同自主トレの機会もあった。メジャーの一線で活躍する先輩から教えを受け、トレーニングに励んだ。体重は88kgから、95kgにアップしてキャンプインした。取材した2月の後半には、こんな手応えを口にしていた。
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「体はすごくいい状態です。3月の終わりまでに102マイル(約164km)くらいまで、球速上げたいですね」
ブルペン投球では、ストライクゾーンに投げる練習を徹底している。
「全部の球、ゾーンを狙います。スプリット以外。インゾーン率は、きょうは65%でした」
パドレスが描く右腕の未来図
「インゾーン率」とは、ストライクゾーンに投げた割合。トラックマンなどのデータ計測の機器で常に投球データを収集し、課題をチェックする。昨季、メジャーの試合全体でのインゾーン率は平均48%。「メジャーのインゾーンが48%のアベレージ(平均)。ブルペンでは60%を目指して、試合では50%ぐらいになれば」と目標数値の設定をしている。常にストライクゾーンにアタックする。マイナーの下位カテゴリーでは、細かいコントロールよりまずは、ストライクゾーンに投げる技術の習得を優先している。昨季の四球率5.0と制球面に課題があることは自覚している。左打者対策として、カットボールとツーシームを集中的に練習中だという。
次回のWBCで侍ジャパンの中心選手として期侍が高まる右腕は今、パドレスのマイナーでどのように育成されているのか。〈つづく〉

