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センバツで“番狂わせ”が起きやすい「まさかの理由」は? 指導者が語った「ヤレヤレ症候群」ってナンだ「集中力がなくなって、ケガしたりする」
posted2026/03/27 17:03
春連覇を狙った横浜も今大会は初戦で敗れた
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安倍昌彦Masahiko Abe
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JIJI PRESS
今年も春のセンバツ甲子園で熱戦が続いている。そんな中で、意外にもセンバツでは優勝候補といわれる強豪チームが序盤で姿を消すケースも多い。今大会も前評判の高かった沖縄尚学や横浜といったチームが初戦で敗れる波乱もあったが、実はそこには外からはなかなか見えない要素も影響するのだという。あるベテラン指導者に聞いた、その「意外な理由」とは。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
新3年生の逸材たち…「進路」が決まる春
「ちょうどこの時期……具体的には2月から3月にかけてですね。進学希望の選手たちに、最初の内定が出るんです。もちろんまだ内々定ぐらいですけどね」
内々定上等。内々定が出なければ、その先の「内定」もない。
もちろんこの春、高校3年生に進級する「新3年生」の話だ。3年生になったばかりで、ずいぶん早いな……と思われる方も多いと思うが、いやいや今の大学ー高校間では、それが当然みたいな状況になっている。
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この時期の「内々定第一陣」とは、センバツに出場するような能力の高い選手たち。つまり、プロ注目だったり、複数の大学から熱烈アプローチを受けるレベルの「逸材候補」たちだ。
大学側の受け入れ方も、ほとんどが「スポーツ特待生」としての扱い。センバツ出場で「全国大会出場」の推薦条件はクリアできているし、あとは選手側に「ほぼほぼ大丈夫!」と告げて、「よそは断ってね」と因果を含める。
ちょうどセンバツの前あたりが、そうした時期だという。
進路の目鼻がつくのだから、おめでたいことじゃないですか――と話を向けると、なかなかそうでもないようだ。
「確かに選手本人やご家族にとってはありがたいことなんですけど、私たち、チームを預かる者にとっては……ちょっとねぇ」
そんな風に指導者の表情が曇ったりする。

