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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
センバツで“番狂わせ”が起きやすい「まさかの理由」は? 指導者が語った「ヤレヤレ症候群」ってナンだ「集中力がなくなって、ケガしたりする」
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byJIJI PRESS
posted2026/03/27 17:03
春連覇を狙った横浜も今大会は初戦で敗れた
有名どころの大学も、今は驚くほどアクションが早いが、比較的ネームバリューの弱い新興勢力の大学のアプローチはもっと早い。大学の存在感が大きいほど、内定告知の時期が遅くなるのもよくある話だろう。
早期リクルートには「大学側の事情」も…?
「いや、僕たちにもいろいろ事情がありましてね」
そう、ある大学の監督が説明してくださった。
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「来年は、野球部でこれだけの人数確保してください! とか、大学から指示が出るんです」
高校どころか、大学にまで「定員割れ」が現実となっている少子化の時代。
首都圏の大学でも深刻な問題になっている頭の痛い現象に、各地方の、特に私立大学にとっては、存続に関わる死活問題にまでなっている。
「ウチもそうですけど、大学の運動部は大所帯っていうのが、今までは普通でした。運動部の推薦入学である程度まとまった数の学生を確保しておけば、一般入試できびしい状況になってもカバーできる。そういう事情が、こっち(大学)側にあります」
自然と大学野球部としては高校球児へのアプローチが早くなっていく。
「いろんな選手情報も入ってきますし、それ以上に在籍している野球部員たちが『ウチにこんないい選手いますよ』って後輩の有望株を紹介してくれるのが大きいですね。
ウチも本当に高校生のこと考えたら、夏が終わるまでソッとしておいてあげたいって思いますけど、あそこが内定出してるとか、こっちも始めてるって聞くと、じっとしてるわけいかないじゃないですか。ほんと、ウチあたりじゃ早めにバタバタしておかないと、めぼしい選手をみんな持ってかれちゃいますから」

