テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「年をとったな」大谷翔平31歳“テレビとネトフリに映らない”WBCウラ話「記者、後輩イジり…鈴木誠也がつなぎ役」「打撃練習で敵がスマホを」
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/03/23 17:02
優勝こそ逃したが、圧倒的な実力を示した大谷翔平。番記者が見た“WBCウラ話”とは
3月4日の公式会見でのこと。司会者に筆者が指名された際に「質問する時は日本語か英語か仰ってから話してください」と言われているのを見て、「この人は日本語だろう」とばかりにこちらを向いてニヤリと笑っていた。
「お茶たてポーズ」の無茶ぶりも一体感に
ありのままでいられた大谷は、いつも通り「イジる」側に回ることができ、「本当に真面目でおとなしくて」という印象を持った北山亘基に大阪で「明日、お前セレブレーション決めて発表しろ」と無茶ぶり。ダメだしの末に「お茶たてポーズ」が生まれ、3月6日の台湾戦で満塁弾を放った際に自ら披露するなど、チームに一体感を生んだ。
打者専念の重圧はドジャース移籍1年目の24年シーズンで経験していることも大きかった。“いつも通り”の大谷で居続けられたことが、“いつも通り”の大暴れを生んでいた。
打撃練習では敵軍がスマホのカメラを向けて
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その3月6日の台湾戦、7日の韓国戦、野球の国際試合では1966年11月の日米野球以来、60年ぶりの天覧試合となった8日のオーストラリア戦で3試合連続と試合前にフリー打撃を行った。
そもそも台湾戦は代表合流後3度目のフリー打撃だったが、試合当日としては右脇腹を痛めたエンゼルス時代の23年9月4日のオリオールズ戦以来913日ぶりとなる珍しい試合前調整だった。
規格外の打球飛距離を連発するその打棒を見た各国代表ナインは一様に目を丸くして驚き、何人かはスマートフォンのカメラを向けていた。試合前から大谷が敵軍の“憧れ”の存在になっていることで既に勝負ありだっただろう。
そのフリー打撃、さらには試合登板こそなかったが――投球練習でも興味深い出来事があった。

