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「夢のイタリア、屈した米国」「伊版NHKが急転…地上波放送」WBC躍進イタリア選手関係者のホンネは「賞金4億円超も無視できない」在住記者が聞いた話
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弓削高志Takashi Yuge
photograph byTakashi Yuge
posted2026/03/16 17:18
イタリアのWBC大躍進を伝える現地紙。現地在住日本人記者が選手・関係者にホンネを聞いた
「今朝からひっきりなしに国内メディアから取材を受けているところだよ」
WBCのイタリア代表には同国で生まれ育った選手が3人しかいない。サムエル・アルデゲーリとガブリエレ・クアットリーニ、そしてスコッティの3投手だ。
WBCの「代表」についてイタリア球界はどう考えているのか。
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長年イタリア国内の野球報道に携わり、FIBS(イタリア野球ソフトボール連盟)とも働いてきたカステラーニさんに本音を尋ねてみた。その話題はさんざん語られてるね、と前置きしながら「WBCを機にメジャーリーガーたちが祖父や曽祖父、自らの出自に興味を持ち、イタリアへの帰属意識を持ってくれること自体は確かに喜ばしい」と切り出した後、彼は続けた。
「だが、イタリア球界にとって何よりの福音はWBCでの勝利がメディアの露出を増やし、競技普及への最高の起爆剤になっていることだ。我々パルマのあるエミリア・ロマーニャ州は国内でも野球が盛んな地域だが、それ以外の地域では決してそうだとはいえない。しかし今回の勝利は全国紙やテレビで大々的に扱われている。わが国の報道史上初めてといっていい。新聞やテレビが扱うことで無関心層が球場に足を運び、子供たちが野球をやってみようかなと思ってくれる。WBCには(欧州の国において)計り知れない宣伝効果がある」
WBCの大会賞金もイタリア球界にとっては無視できない
また、欧州には日本やアメリカとは異なる事情がある。
「WBCの大会賞金もイタリア球界にとっては無視できない。1人で何十億と稼ぐメジャーリーガーにとっては微々たる額かもしれないが、大会後にイタリア連盟にもたらされる賞金は国内のスタジアム整備やキャンプ招致など次世代育成のための重要な資金源になる。だから、今回のアッズーリの快進撃は、新規層獲得のためのプロモーションに加えて、実利の面でも本当にありがたいんだよ」
各国の報道に照らし合わせれば、プールBを1位突破した時点でイタリア代表には大会賞金として計250万ドル(約4億円)が確約されている。さらに準決勝進出も果たし、その金額はさらに引き上がっている。
生まれ育ちがイタリアでなくとも
昨年1月に就任した新代表監督フランシスコ・セルベリに率いられ、イタリア代表は昨年の欧州選手権で準優勝した。そのときのチームは国内セリエA組を中心に構成されていた。球界のOBや長年のファンには“こちらこそ真の代表”と見る向きも強い。

