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侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
WBC「左投手問題に要注意」昨季ポストシーズンでの“大谷翔平封じ”再現を防げ…NHK解説者が読み解く侍ジャパンの課題「近藤健介の不調のわけは」
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小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/03/13 11:07
アメリカラウンドに進出した侍ジャパンだが、準々決勝で対戦するベネズエラをはじめ各国が「大谷封じ」を狙ってくるはずと小早川氏は読む
1次ラウンドでは、実は日本は韓国戦、オーストラリア戦と先制を許しました。チェコ戦でも、終盤まで0-0が続きましたね。ただ、そこから今回の売りの打力で追いついて逆転、チェコ戦は先制して、終盤は守りを固めるゲーム展開に持っていけました。そこで韓国戦の周東佑京選手のスーパーキャッチのようなプレーが出て、逃げ切ることができたわけです。
しかし負けたら終わりになる準々決勝・決勝ラウンドでは、相手もより強いです。先制されたら簡単には追いつけない、あるいは追いついても逆転できないで、リードされたりロースコアで均衡したまま9回を迎えるような展開になってもおかしくありません。そうなってくると、周東選手をどのタイミングでどこに投入するか、あるいは攻撃力を残すのか、といった采配が非常に難しくなってくるでしょう。ベンチワークも含めて、全員の力をうまく引き出すことが勝利のためには必須といえるでしょうね。
「左投手問題」への対策を!
そして打撃面で一つ私が気になっているポイントが、相手の左投手との対戦です。準々決勝で対戦するベネズエラは、日本戦の先発がレンジャー・スアレス投手と発表されています。そう、昨年のMLBポストシーズンでのドジャースとフィラデルフィア・フィリーズとの対戦で、大谷選手を封じ込めた左腕です。フィリーズがこのスアレス投手ら優秀な左投手を続々とつぎ込んで大谷選手を抑え、ドジャースを苦しめたことは、誰もが記憶に新しいはずです。
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先ほど申し上げたように、昨季のドジャース同様、今回の日本代表は「チーム大谷」です。大谷選手を沈黙させることが相手チームの最大の目標になります。ですので、これでもかというくらい左投手をぶつけてくることが考えられます。近藤選手や吉田選手、村上宗隆選手と、他にも主軸に左打者が多い日本としては、この左投手の攻略が大きな課題になるでしょうね。
それでも、私の期待といいますか予想としては、日本代表が投打でこれらの課題を乗り越えて、連覇を達成するでしょう! 皆さんとともに、ドキドキしながら決勝戦まで見守りたいと思います。
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