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「翔平はムネに声をかけて…」“Netflix中継が映さない”大谷翔平の知られざる貢献…「気を遣われるのが嫌」年下選手が増えた侍ジャパンでも変わらない“ある姿勢” 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/03/13 17:01

「翔平はムネに声をかけて…」“Netflix中継が映さない”大谷翔平の知られざる貢献…「気を遣われるのが嫌」年下選手が増えた侍ジャパンでも変わらない“ある姿勢”<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

オーストラリア戦のベンチで村上宗隆に指導する様子も見られた大谷翔平

 大谷は数値を事前に頭に入れたうえで、日本ハムの先輩である金子ヘッドコーチによる“生のデータ”を聞き、感覚の部分を詰めておきたかったのだろう。この日は3回の同点ソロを含めて2打数2安打2四球と活躍。試合後の金子ヘッドコーチは、「打ってくれて良かった。そのために色々な試合を見てきたからね」と胸をなでおろしていた。

 実は投手コーチともよく会話をしている。韓国戦では先発の菊池雄星投手(エンゼルス)が初回に3失点するなど立ち上がりに苦労した。球数が40球を超えた2回には、能見篤史投手コーチに「今何球ですか?」と心配そうに確認する場面も。3回に大谷が同点ホームランを放つと、“負け”が帳消しになった菊池が駆け寄って熱いハグをする場面があったが、その直後にはベンチの陰で能見コーチにも笑顔を向け、グータッチを交わしていた。

「気を遣われるのが嫌」村上宗隆を励ます姿

 MLBで4度のMVPを獲得したレジェンドだ。“大谷シート”の周りにはやはり微妙な空間がある。大谷自身は「僕自身が気を遣われるのが嫌なタイプ」と口にするが、ズカズカと隣に座り込んで話しかける選手は流石にいない。

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 そんな慎み深い空気を知ってか、今大会では大谷の方から積極的に距離を縮める場面が目立つ。ベンチ内で印象的だったのは、今季からメジャーに挑戦するホワイトソックス・村上宗隆への接し方だった。

 13安打13得点と大勝した前日の台湾戦で、村上はセカンドへの内野安打の1本のみ。韓国戦の2回の第1打席でも空振り三振に倒れてベンチに戻ると、大谷は自ら歩み寄って頷きながらお尻をポーンと叩いた。その後ベンチの隣に座り、身振り手振りを交えて話し込む。4回の第2打席では2ストライクから高めのボールをストライクに取られて見逃し三振。この時も大谷は横に座って手でストライクゾーンのジェスチャーを示し、頷きながら『あれはしょうがない』とでもいうように励ましていた。

【次ページ】 「練習の時からムネに声をかけて…」コーチの証言

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