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「大阪で焼肉を食べた」韓国が侍ジャパンに学んだ“決起集会”…WBC17年ぶり奇跡の8強進出「3年前はチームの雰囲気がずっと暗かった…」
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キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGetty Images
posted2026/03/12 11:00
WBC決勝ラウンド進出は、日本との激闘が記憶に残る2009年大会以来。準々決勝はプールDの1位と対戦予定
韓国の決勝ラウンド進出は、日本との激闘が記憶に残る2009年大会以来。奇跡の突破が決まると、韓国メディアには派手な見出しが並んだ。
「『東京の奇跡が起きた』韓国、豪州に7-2で勝利……劇的なWBC8強入り」(イーデイリー)
「韓国野球代表、豪州を7-2で制圧……17年ぶりに奇跡の8強進出」(ニュース1)
「『東京の奇跡』マイアミ行きのチケットをつかんだ韓国野球チーム」(毎日経済)
『スポーツ朝鮮』はイ・ジョンフのプレーに言及し、「イ・ジョンフのスーパーキャッチがなければ、代表チームのマイアミ行きは無に帰すところだった」と賞賛。SNSでは「イ・ジョンフがマイアミ行きのチケットをキャッチした!」と、17年ぶりの決勝ラウンド進出を喜ぶ投稿で溢れかえった。
侍ジャパン流の“決起集会”
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歓喜の抱擁と涙が表すように、韓国代表は一つになってマイアミ行きのチケットを掴んだ。この一体感を生んだ背景に、大阪での「決起集会」がある。
韓国メディア『OSEN』は、WBC開幕前にMLB組の他、ダニング、ジョーンズ、ウィットコムといった新戦力がチームに合流した時の様子を報じていた。
「代表最年長のノ・ギョンウンは『大阪で全員が集まった。初めて会う選手もいる。和牛の店で肉を食べながら、お互いに親しくなろうと食事の場を設けた。KBOが良い焼肉店を予約してくれて実現できた』と語った。さらに、彼はハーフの選手たちに対して好印象を抱いており、親しくなる過程で愉快な雰囲気をつくろうとした。『韓国文化を知っていたのか、挨拶もしっかりするし、我々よりも先に気合いを入れる声をあげている。今の雰囲気は最高だ』とチームの結束に自信をのぞかせた」
『OSEN』の記事では、決起集会を行う契機にも触れており、それが侍ジャパンを模したものだったことがわかる。
「(2023年大会の韓国代表は)ベテランのダルビッシュ有が主導して何度も食事会を開き、親睦を深めていた日本代表とは対照的だった。当時、本戦を前にキム・グァンヒョンは『結果が出れば会食もできる。始まる前にやれば、また外から何か言われるかもしれない』と冗談めかしたが、それはチームがプレッシャーにさらされていた証拠でもあった。大会中もホームランを打っても心から喜ぶことができず、代表のチームの雰囲気は終始暗かった」
チームの団結によってもたらされた逆転突破。「東京の奇跡」は長らく低迷した韓国野球に光を差したのかもしれない。後編では韓国野球の苦難と、新たな英雄イ・ジョンフの素顔に迫る。〈つづく〉


