NumberPREMIER ExBACK NUMBER
「サプリメント、なに摂ってるんですか」侍ジャパン・伊藤大海がダルビッシュ有から学んだこと…自宅に招かれ愕然「とにかく丁寧。無駄がありませんでした」
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/03/16 17:30
WBCに2大会連続で出場した日本ハム・伊藤大海が大先輩のダルビッシュ有から学んだこととは…
伊藤は「腹をくくるしかなかった」と振り返る。普段は好調時のプランA、不調時のプランBを想定してマウンドに上がるが、この日ばかりはちがった。
「あの時は負けが許されず、成功しかビジョンを描けませんでした。きっちり3人で抑えて帰ってくる。それだけでした」
6回、いきなり先頭で厄介な打者を迎えた。その試合の2回、レフトに先制アーチを放ち、大会5本塁打を量産するトレイ・ターナーである。リードは2点。相手が息を吹き返す一発だけは厳禁だ。
ADVERTISEMENT
1-1からの3球目だった。
「もしも、スライダーだったらスタンドに運ばれていたと思うんです」
伊藤が選んだのは、より球速が出るカットボールだった。過ちが許されない局面で絶妙に差しこみ、レフトフライに片づけた。
伊藤は周到だ。好調なターナーの打撃を事前に分析していた。ターナーが抜け気味の変化球を器用にとらえるのが目についた。一拍の間を置くようなボールを、ミートポイントを前にしてさばくのだ。
「それだけはさせないようにと工夫した結果です。真っすぐに近いボールでスピードが落ちすぎないようにと考えていました」
後続も抑え、大一番で役割を果たした。
ダルビッシュが仲間と話す姿を見て気づいたこと
伊藤は苫小牧駒澤大時代にリリーフ経験が豊富だったことから火事場のバックアップ要員として重宝された。救援投手は登板がなければ準備が徒労に終わる。それでも、大会中、伊藤が肩を作る回数は宇田川優希と並んでブルペンでもっとも多かった。
そんな献身は、WBCのあいだ、自らの調整ペースが上がらなくても若い投手陣を引っ張ったダルビッシュに触発されたものであったことも想像に難くない。
伊藤は、大会中のダルビッシュが仲間と話す姿を見ていてふと気づいた。
【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内【連続インタビュー】伊藤大海&北山亘基が語る日本野球の“師”による教え「ちゃんと深掘りしてくれる」「数値で管理された世界では起きないこと」《ファイターズWエース》で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。
Number1139号「WBC完全ガイド 侍ジャパンを見よ。」*書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

