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「勝者は裁かれない」ロシア《前世界最高得点》ペアがりくりゅうに脱帽…ライバルが語った三浦璃来&木原龍一“五輪の伝説演技”「彼らは本当にクリーン」
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別府響Hibiki Beppu
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2026/03/09 17:00
ミラノ・コルティナ五輪のフリーで世界最高得点を記録したりくりゅうペア。記録を抜かれる形になったロシアのライバルペアの本音は?
また、ガリアモフのペアであるミーシナは同じインタビューで、より技術的な部分でりくりゅうと自分たちの「差」を分析している。
「そもそも私たちの記録は2021/2022シーズンに樹立されたものです。当時は採点システムも異なっていましたし、(現在の主流である)2回転アクセルを2度組み込むシークエンスはありませんでした。
当時の私たちの連続ジャンプは3回転サルコウ→オイラー(※連続ジャンプにおいて中間に挟む1回転ループ)→3回転サルコウでしたが、これは現在の構成よりも基礎点が低いんです」
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実際にりくりゅうペアはミラノ・コルティナ五輪のフリープログラムでは序盤に3回転トウループ→2回転アクセル→2回転アクセルというコンビネーションを成功させている。それゆえ「自分たちよりも得点が高くなるのは当然のこと」というニュアンスで話をしていた。
勝者に賞賛を惜しまなかった2人の胸中
国際大会への出場規制という現状ともあいまって、ロシアのフィギュア関係者の間からは、採点への「恨み節」のようなものが聞こえてくる報道も多かった。
一方で、実際に氷上で記録を出したペアにとっては、彼らにしか分からないりくりゅうペアの凄味を感じていたのかもしれない。外野の喧騒とは裏腹に、戦う当事者たちは実に冷静にその演技の魅力を認めていたわけだ。
ガリアモフは26歳、ミーシナは三浦と同じ24歳。本来であれば、りくりゅうとのライバル関係が続いていくはずの2人でもある。
果たして新旧王者が同じ舞台で雌雄を決する機会は、今後あるのだろうか?

