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「勝者は裁かれない」ロシア《前世界最高得点》ペアがりくりゅうに脱帽…ライバルが語った三浦璃来&木原龍一“五輪の伝説演技”「彼らは本当にクリーン」 

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別府響

別府響Hibiki Beppu

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posted2026/03/09 17:00

「勝者は裁かれない」ロシア《前世界最高得点》ペアがりくりゅうに脱帽…ライバルが語った三浦璃来&木原龍一“五輪の伝説演技”「彼らは本当にクリーン」<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

ミラノ・コルティナ五輪のフリーで世界最高得点を記録したりくりゅうペア。記録を抜かれる形になったロシアのライバルペアの本音は?

 ショートプログラムを1位で終えると、その後に行われた政府公認のスポーツ専門チャンネル『Матч ТВ』(マッチティービー)のインタビューではりくりゅうペアに触れる一幕があった。

ロシア人解説者が“苦言”…元世界記録ペアの反応は?

 まず前段としてあったのが、同ペアのライバルでもある同じロシアのドミトリー・コズロフスキーによる“騒動”である。テレビ解説を務めた五輪のフリープログラムで、同氏がりくりゅうペアの採点に疑問を呈したのだ。

「明らかにやりすぎだ。158点はどうみても過剰だと思う」

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「ミウラは非常に調和のとれた動きで素晴らしかったが、キハラは身体や動きにラインが見えなかった」

 等々、審査員の採点について批判的な解説を繰り広げていた。

 そしてこの日、そんな騒動についてアナウンサーに振られたガリアモフは、こんな風に答えを返した。

「“勝者は裁かれません”から。あの2人は本当にクリーン(※ミスのない、の意)な演技をしました。もちろん人それぞれ意見はあるでしょうが、誰もが自分なりの結論を出しています。彼らは素晴らしい演技をして、私たちはそれを賞賛している。それが全てです」

 ガリアモフが語った「勝者は裁かれない」(Победителей не судят)とはロシアの諺で、日本語で言う「勝てば官軍」に近いニュアンスだ。だが、もう少しポジティブに「結果を出した者が正義であり、そのプロセスに周囲が異を唱えるべきではない」というような意味を内包している。

 つまり、決してりくりゅうに批判的な発言ではなく、素直に2人のハイレベルな演技を評価しているコメントだった。

【次ページ】 勝者に賞賛を惜しまなかった2人の胸中

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