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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「もったいなかった」東京マラソンでMGC出場権獲得“山の名探偵”に起きていた《ある異変》…監督は「日本記録を目指すペースにチャレンジしようと…」
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph byYuki Suenaga
posted2026/03/07 06:00
初マラソン挑戦となった東京マラソンで2時間7分34秒の20位でMGC参加権を獲得した早大3年の工藤慎作。上々の結果でも「もったいなかった」と振り返ったワケは?
「2時間6分29秒から8分以内と思っていました。きつくなっても、(1km)3分10秒で抑えようと言っていたので、ほぼ想定通りです」
こう話したのは花田勝彦駅伝監督。ラスト6kmで苦しんだものの、花田監督が想定した範囲内では走り切った。
それでも、工藤の自己採点は「60点ぐらい」と、なかなか厳しいものだった。
黒田朝日が持つ日本学生記録…「意識していた」
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「箱根が終わってから、自分は本当にこの日に懸けてきた」
そう言い切るほど、今回の東京マラソンに期する思いは大きかった。
「記録面(日本学生記録)は意識して走っていましたし、第2集団で余裕を持って進めていたので、何度も脚を攣ってしまったのが、とてももったいなかったです」
レース後のミックスゾーン(取材エリア)で、工藤は終盤の走りを悔やみ、テレビカメラや我々記者の前で「もったいなかった」という言葉を繰り返し口にしていた。それほど調子が良かったということなのだろう。
今年の箱根駅伝の5区は、工藤から先頭を奪った青学大の黒田のインパクトがあまりにも大きかったが、工藤もまた、直前に調子を落としながらも、しっかり区間3位にまとめていた。
「今振り返ると、箱根駅伝では調子が悪いなか、あれだけのハイパフォーマンスの走りができた。それも1つ、“良い練習”になっていたのかなと思います」
花田監督は、箱根駅伝の走りを今回の快走の予兆として受け取っていた。
しかし、箱根駅伝が終わってから東京マラソンを迎えるまで、全て順調に運んだわけではなかった。
<次回へつづく>

