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「勝利貢献もスタスタとトンネルへ」鎌田大地は恩師更迭+自身の退団濃厚説があっても“飄々コメント”「ダイチは頭脳的」監督もパレスOBも賛辞
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byDeFodi Images/Getty Images
posted2026/03/03 11:02
負傷からの復帰後、鎌田大地はクリスタルパレスでコンスタントに活躍している
事実、昨年12月半ばの負傷離脱時に「すぐに帰ってくるから」とSNSでファンに告げた本人は、欠場中に5位から15位へリーグ順位を下げることになったチームに、当初の見込みよりも半月は早い、今年2月上旬に戻ってきた。
ホームでのズリニスキ戦後にコンディションを尋ねると、「当初の予定だと、まだ出られないぐらいの時期ではあるので、再発しないようにリスクを考えながらやっていかないと」と答えてはいたが、実際には、両レグとも90分をこなしている。
日本代表としては、主力のチームメイトたちに怪我が相次いでいる状況でもある。
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それでも、「今はW杯のことはそんなに考えていない。クラブで良い成績を残して終われたらいい」と付け加えた。
退団濃厚説も「パレスのファンはいつも本当に」
一昨年の夏、グラスナーが獲得を望み、自身もフランクフルト時代の指揮官を慕って移籍した29歳には、同じく今季末の契約満了をもってパレスを去るとの見方が強い。但し、チームを思う本人の気持ちは薄れてなどいない。
「パレスのファンは、いつも本当に良いサポートをしてくれているので、タイトルを獲るとか、選手たちはプレー、そして結果で返していかないといけない。本当に今年もタイトルが狙えたらいいなと思います」
そう語る鎌田を、今のパレスは必要としてもいる。
昨夏にエベレチ・エゼをアーセナルに引き抜かれた前線では、残る最大の「個」であるCFジャン・フィリップ・マテタも、膝を痛めて欠場中。怪我がなければ、今冬に当人が望んだACミランへと去っているところでもあった。逆に前線に加わったゲサンとヨルゲン・ストランド・ラーセンは、ともに移籍ひと月目。ECLプレーオフ第2レグと、その4日前のプレミアリーグ第27節は、特に鎌田の必要性を感じさせた。
ダイチは非常に頭脳的
2月22日のウォルバーハンプトン戦(1-0)も、勝利以外は許されない試合だった。リーグ最下位を相手に、3カ月半ぶりとなるホームでの白星を挙げられなければ、欧州での結果を待たずにグラスナー解任となる展開が噂されてもいた。
鎌田はベンチスタート。だが、両軍無得点で迎えたハーフタイムを境にベンチを出る。前半は、PKに失敗した敵がリードを奪っていて然るべき内容だった。定番の3-4-2-1システムの中央で、22歳のアダム・ウォートンと30歳のウィル・ヒューズがコンビを組んだパレスは、中盤の支配権争いで完敗した。
早々に動いた指揮官は、試合後にこう説明してくれた。

