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「WBCは今回が最後」吉田正尚32歳が断言…右肩手術、ボストンで不遇も「春季キャンプで鋭い打球を連発」記者が目撃した“復活の予兆”とは? 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/03/02 17:04

「WBCは今回が最後」吉田正尚32歳が断言…右肩手術、ボストンで不遇も「春季キャンプで鋭い打球を連発」記者が目撃した“復活の予兆”とは?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今回のWBCを自身で「ラストチャンス」と位置付ける吉田正尚(32歳)

「現実的に(レッドソックスには)外野手がいますし、非常に素晴らしい数字を出してきたメンバーです。自分自身が置かれている立場もわかります。だけどそれによってやることが変わるかといったらそれは別。やるべきことをしっかりやって、あとは時間が経てば、というところだと思います。やるべきことをやる、ベストを尽くすっていうのはどの状況にいても変わらない。いつも言っていますが、コントロールできないことはどうしようもないですからね」

 裏を返せば、やるべきことをやれば結果はついてくるという自信はあるのではないか。昨季後半、レッドソックスでも打席の機会は限られたが、シーズン終盤&プレーオフの吉田は実は静かに打撃の調子を上げていた。9月は打率.333、13打点と優れた成績を残し、打順も多くの試合で中軸に座った。

 メジャーでは初めて臨んだプレーオフでも3試合で打率.571、2打点と意地を示し、アレックス・コーラ監督は「9月以降はマサが私たちの打線でベストヒッターだった」と繰り返し語っていた。そして今春、吉田自身もメジャーでも長打が打てるだけの技術、パワーが自分にはあるとはっきりと述べている。

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「打撃の幅は今季も継続的に広げていきたいです。プラス、強くコンタクトしていくというところと、引き続き確率を上げていくというところじゃないですかね。(アメリカでも)当たれば入る、というのは分かっていますから。別に飛距離を150メートル出せばいいわけじゃないので、それよりもコンスタントに外野手の間に強く打ち返せていければ、非常にいいかなと思います」

 体調さえ万全なら、打席の機会さえ与えられれば、吉田は打つ。それだけの裏付けはある。現在、レッドソックスではその機会の部分が不確かなわけで、限られたチャンスの中で結果を出し続けるしかない。その大事なシーズンを前に、母国の誇りを背負って戦うWBCが復活のきっかけになっても不思議はないのだろう。

【次ページ】 日本代表で残してきた驚異的な数字

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#吉田正尚
#ボストン・レッドソックス

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