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「えっと…お寿司もティラミスも食べたいです」中井亜美17歳のリアルな素顔…伝説ポーズの真相は「メダルどうかなあ、という気持ちでした」
posted2026/03/02 17:26
日本のフィギュアで史上最年少のメダリストになった中井亜美(17歳)と銀メダルの坂本花織(25歳)
text by

野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Sunao Noto/JMPA
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子で、銅メダルを手にした中井亜美。初出場の五輪でトリプルアクセルを跳び、「緊張? 1ミリもなかったです」と言ってのける強心臓の17歳である。一躍シンデレラガールとなった中井は、どのようにして誕生したのか。
小6で新潟から千葉へ
「パパ、バイバーイ」
小学6年生の卒業が近づいたある夜、練習が終わったその足で、中井は母親が運転する車に乗り、新潟を後にした。父親が見えなくなるまで、窓を開けて手を振り続ける。中学進学と同時に、生まれ育った新潟を離れ、千葉県のMFアカデミーへと拠点を移す。すべてはスケートのためだ。
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「全日本ノービスに出始めたくらいから、他の地方の選手とのレベルの差に圧倒されていました。このままじゃダメだと。もっと成長したいという気持ちがあり、家族もサポートしてくれたので、母と千葉に引っ越すことになりました」
大好きな姉と父と離れ、家族が二分される生活。しかし中井は気丈だった。
「新しい環境にいく不安はありました。でも自分が成長できると思うと楽しみの方が大きかったです。小さいころから同じ試合に出ていた高木謠ちゃんがいたので、ちょっと安心したかな。すぐにスケートの友達がたくさんできました」
きっかけはトリプルアクセル「憧れは浅田真央さん」
新潟で中井が拠点にしていたMGC三菱ガス化学アイスアリーナは、2014年に開業した新潟県初の通年リンク。つまり中井は、初めて新潟が生んだ国際大会クラスの選手にあたる。そんな中井が移籍を決断した大きなきっかけは、トリプルアクセルだった。

