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「えっと…お寿司もティラミスも食べたいです」中井亜美17歳のリアルな素顔…伝説ポーズの真相は「メダルどうかなあ、という気持ちでした」
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph bySunao Noto/JMPA
posted2026/03/02 17:26
日本のフィギュアで史上最年少のメダリストになった中井亜美(17歳)と銀メダルの坂本花織(25歳)
「小さい頃から、憧れは浅田真央さん。小学5年の終わり頃には、トリプルアクセルの練習を始めました。新潟の先生がハーネスを使ってレッスンしてくださり感覚は掴んでいましたが、片足で降りられても回転不足。試合でも成功率は良くなかったんです」
憧れの浅田の武器であるトリプルアクセルを身に着けて、世界を目指したい。MFアカデミーに行けば、中庭健介をはじめ複数のコーチ体制のもと、全国から集まったトップ選手と切磋琢磨できる。また奇遇にも、トリプルアクセルジャンパーの渡辺倫果が同じ4月に移籍していた。
「中庭先生からは特に手の使い方を習ったことで、回転不足なく跳べるようになりました。倫果ちゃんとトリプルアクセルを交互に跳んで競争したり、倫果ちゃんは本番強さがあるのでその緊張感を真似して練習しました」
怪我が転機に「思考から変えました」
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トリプルアクセルを身に着けると、23年世界ジュニア選手権で3位と活躍。23−24シーズンのジュニアGP大会は2連覇と活躍したが、11月に腰を痛め、23年全日本ジュニアは10位、全日本選手権への推薦出場も逃した。この怪我が転機になった。
「それまでは何をやっても跳べるし元気だったので、体のケアなんてまったくしていませんでした。成長期も入ってきて背も伸びて、怪我につながった。怪我をしないための体作りや、日々のケアなど、思考から変えました」
身体に無理をしてでも練習するべきだという考えを変え、しっかり休暇を取り、身体も心もリフレッシュするようにした。
「本当に疲れている日は一日寝ていて、SNSを見たりしています。元気な時は買い物とか、お姉ちゃんとディズニーランドに行ったこともあります。あとはお化粧がめちゃくちゃ趣味で、インターネットの動画を見て真似したり、(高木)謠ちゃんとコスメの話をしたりしてます」
羽生結弦のクリケットクラブにも
腰痛からの復活に向け、2024年、25年夏は、羽生結弦の練習拠点だったトロントのクリケットクラブにも渡った。そこで、スケーティングの基礎レッスンを受けたほか、ブライアン・オーサーコーチらの指導のもと4回転トウループにも着手。ハーネスをつけて感覚をつかむなどアグレッシブに過ごした。
「4回転トウループを跳べている選手の動きと比較しながら、手や肩の使い方を、いろいろなアプローチで教えていただきました。4回転の感覚を掴むことができましたし、どこを直せば跳べるのかも分かったので、今後練習していきたいです」
シニアに上がった今季は、初戦のGPフランス杯で坂本花織を抑えて優勝。ここから一気に、五輪代表候補の筆頭として名前が上がるようになった。




