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フォルティウスへの“辛辣な声”に識者「メンタルが弱いとは捉えてない」「他の冬季競技と違って」カーリングは何が難しいか…心理・医科学からズバリ
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA
posted2026/02/27 11:02
ミラノ・コルティナ五輪を8位で終えたカーリング女子日本代表フォルティウス。競技特性の難しさを心理学・医科学的に見ると?
「例えば、他のウインタースポーツのようにダイナミックに身体や視野を動かす競技であれば、その刺激から緊張や思考もほぐれやすいです。しかし、動作や行動範囲が限られるカーリングでは、一度メンタルが囚われると切り替えが難しくなります。その結果、ショット精度を左右する手元・指先の繊細な微細運動が不安定になり、さらなる悪循環にハマってしまいます」
ロコが有効活用したと推測できるもの
――ロコ・ソラーレの吉田知那美選手が「カーリングは置きたいところに置けない将棋」と表現していますが、心理的な観点も影響しているのかもしれません。
「遺伝的に世界一不安を感じやすいとされる日本人には、日本人に合った心理戦が必要です。そのため、タイムアウトや〈もぐもぐタイム〉とも称されるハーフタイムの重要性が相対的に増すことになりますが、前回・前々回大会のロコ・ソラーレは、それらを特に有効活用されていたようでした。恐らく有能なモチベーターの存在もあったのではと考えられ、その中心にいたのは吉田知那美選手ではないか、とも見ています」
五輪閉幕から間もないが、3月の世界選手権にはロコ・ソラーレが出場する。2030年のフランス・アルプス五輪への出場権に向けた戦いがすぐに始まる中で――ストーンだけでなく、自らの機微をコントロールしながら最善の配置を目指そうと奮闘するカーラーをリスペクトして見つめたい。〈五輪特集:つづく〉

