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「もう28歳、NBAではベテラン」八村塁が考える“引退後の人生”「日本のバスケのために」“トレード要員”説もあったがレイカーズ残留…今明かした覚悟
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byWally Skalij/Getty Images
posted2026/02/24 11:03
2月8日に28歳になった八村塁。トレードの噂もあったが、レイカーズ残留となった
厳しいNBAの世界で戦うなかで、2月8日に28歳の誕生日を迎えた。年が明けてまもなく、2026年をどんな年にしたいのかと聞くと、八村は言った。
「僕ももう28歳で、NBAでも、自分個人としてもベテラン。NBAでは優勝目指してやっていますけれど、次は何なのか、どうやってキャリアを考えていけるか、そういうところも考えながらキャリアの後とかも考えなきゃいけないんじゃないかなと思いますね」
キャリアの後、つまり、現役引退後ということだ。八村の口から引退後の話が出たのは初めてのことだ。引退が近づいているレブロンを間近で見ていることで、自分の将来についても考えるようになったのかもしれない。そんな八村にとって、NBAでのキャリアの先にはどんな景色が見えているのだろうか。
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「やっぱりバスケ関係もありますし、日本でもっと関わっていきたいっていうのもある。去年夏のキャンプ(名古屋で開催した子どもたちのためのブラックサムライ・キャンプ)もそうでしたし、そういうのもどんどん大きくして、もっといろんなことをやりたい。ブラックサムライ・チーム(キャンプを共に運営しているメンバー)でもいろんなアイディアが出てきているので、それをどんどんやって、日本のバスケのためにやっていきたいなと思います」
そのブラックサムライ・キャンプでは、子どもたちに「覚悟」の大切さを説いていた。そこで今シーズン残り数カ月、八村自身はどんな覚悟で戦おうとしているのかと聞いてみた。
「ここまで4シーズン、レイカーズでやってきて、大事な年になってきている。その中で自分のいいところをどんどん出そうとやっている。今年もローラーコースターというか、波があるシーズンなんですけど、その中でどれだけコンシステンス(一貫性)を持てるかというのは大事だと思っているんで、それを意識してやっています」
トレードの噂も、役割の変化も、このリーグでは日常だ。八村はそれを受け止めたうえで、目の前の一戦に集中している。スターを目指すのではなく、勝つために必要な存在であること。「どれだけコンシステンスを持てるか」という言葉には、その覚悟がにじむ。28歳の八村塁の、揺るがない現在地だ。


