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フライングで“3カ月の出場停止”「アルバイトもしています」元西武・野田昇吾32歳が語る“ボートレーサーとしての今”「もうひとつ何かをつかめば…」
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/02/15 11:38
フライングにより約3カ月の斡旋停止(事実上の出場停止)処分を受けた野田昇吾。ボートレーサーとしての苦闘は続く
成績が低迷すると“引退勧告”のおそれも
出場停止期間中、ボートレーサーは収入源を絶たれることになる。野田はどのように過ごしているのだろうか。
「たまにアルバイトもしています。現場の仕事に入ったりとか……。楽しいですよ。今まで知らなかった景色を見られるし、自分がどれだけ華やかな世界にいさせてもらえているのか、というのも実感できますし」
ボートレースには、4期通算勝率が3.80未満の選手には退会(引退)を勧告するルールがある。2025年5月から10月までの野田の勝率は3.43。現在は選手数の兼ね合いで一時的に緩和されているものの、このルールが再び適用されるようになったとき、野田がボーダーライン上にいる可能性もある。
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この制度に対して危機感を覚えることはあるのだろうか。答えは明確だった。
「正直意識はしないといけないんですけど、もう割り切っちゃってますね、そこは。いけるという自信もありますし。むしろ、もうひとつ何かをつかめば準優に乗れる感覚もあるので。近いところまでは来ていると思うんですよ」
立て続けにフライングを切り、重い罰則を科された。武器になりかけていたスタートも現時点では諸刃の剣だった。それでも取材の終わり際、野田は自らに言い聞かせるように呟いた。
「スタート、いきますよ」
復帰戦は2月17日、ボートレース三国で行われる。

