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「ご褒美にデコピンと同じ犬種を飼いたい」ビッグエアで日本“金1号”の丸刈りボーダー・木村葵来とは何者?「坊主の理由」「勝利の要因」語った
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矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byNanae Suzuki/JMPA
posted2026/02/09 06:01
ミラノ五輪、日本選手団金メダル第1号となったスノーボード男子ビッグエアの木村葵来。丸刈りのフレッシュな21歳はいかなる人物なのか?
「勝ったなって思いました」
終わってみれば本当にその言葉通りだった。10番目の選手が点を伸ばせず、まずは木村のメダルが確定。11番目のスー・イーミンも着地に失敗。最後に登場した木俣が逆転優勝を狙って「やったこともない技」(木俣)という6回転を果敢に繰り出したが及ばず、木村が金メダルに輝いた。優勝の瞬間は、「気持ちが爆発して何もなかった感じ。真っ白になってましたね」。そう言って笑った。
自分のやるべきことをフルに出せた
表彰台では銀メダルの木俣、銅メダルのスー・イーミンに挟まれた。氷点下の会場に厳かな「君が代」の音楽が流れる。
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「真ん中の台は高いなと思いました。ワールドカップでも優勝できなくて、こういう場で優勝できたのはうれしかったです。要因? 自分のやるべきことをフルに出せたので、そこかなって思います」
普段通りの滑りを心掛けた結果の金メダル。感想を聞かれると「もう、今にも首が取れそう」と笑いを誘いながら、その重みを噛みしめた。
高校球児を思わせるすっきりとした丸刈りがよく似合う。長さは五分刈りくらい。初めてこの髪型にしたのは昨年12月だ。
「今シーズンのビッグエアのワールドカップ2戦目だった北京大会から短く“坊主”にしたんです。けど、前々からお父さんには『短くしろ』『雑念を捨てろ』みたいに言われていて」
それに加えて影響を受けたのはMLB。「ドジャースが好きなので」という木村は「髪の短い選手を見て、ちょっと俺もやってみようかなと思ってやったら結構生活しやすいし、いい感じに気合いも入る。なので、この髪型、僕は結構気に入ってます」


