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「ミラノ市内から7時間」の先に“雪のけもの道”が…ミラノ五輪「会場移動大変すぎ問題」と「ナイスアイデアの分散開会式」を現地で体感した!
posted2026/02/07 19:18
ミラノから意外なほど離れているリビーニョ会場での選手入場。開会式も分散開催したことで、より多くの選手が参加できたといえる
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矢内由美子Yumiko Yanai
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JMPA
4つの会場群に分かれての分散開催。ミラノから各会場群へ行くには4、5時間以上かかるという超広域開催。ミラノ・コルティナ冬季五輪はかつてないほど移動の負担が大きい大会だ。
中でも、スノーボードやモーグルで日本勢のメダルラッシュが見込まれるリビーニョ会場はスイス国境付近にあり、ミラノから鉄道とバス2本を乗り継いで6時間近くかかる。筆者は開会式のあった2月6日、このミラノからリビーニョへの移動を敢行。気を抜く間もない一日を過ごすことになった。
リビーニョへの大移動
ミラノ市内のホテルを出たのは朝8時過ぎ。ミラノ入りしてからの2日間で、日本人メディア関係者だけでも複数の人が地下鉄でスリ被害に遭っているという情報があるため、地下鉄を避けて路線バスに乗り、まずはミラノ中央駅に向かった。
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9時20分発の車内はほどよくすいており、しばらくは快適な旅を楽しんだ。列車の終点であるティラノ駅までは約160キロ、2時間40分ほどの道のり。そこからバスを2本(乗車時間はそれぞれ約1時間ずつ)乗り継いだ先に、リビーニョがある。
2月3日に日本を発ってからここまでの数日間は、毎日何かしらの細かいトラブルがあった。着陸した飛行機の機内に1時間缶詰になって乗り継ぎがギリギリになったり、ミラノ市内の路面電車のダイヤが乱れたり、迂回ルートになったり……。そのため、リビーニョへの長旅では、車窓から見える壮大な山脈に心を癒やされるのを感じる時間もあった。
だが、やはりイタリアの移動は一筋縄ではいかないことを、そのわずか後に痛感することになる。まず、ティラノ駅まであと30分ほどの駅に着いたところで、列車が突如ストップ。ここではイタリア語のアナウンスしかなく戸惑い、他の乗客に教えてもらって列車を降り、次のティラノ駅行きに乗り換えた。
ティラノ駅で降りると今度はバス。こちらでも1本目が交通規制で遅れて予定通り2本目に乗り継ぐことができず、時間をロス。どうにかリビーニョの宿の最寄りバス停まで着いた時には、ミラノのホテルを出てから7時間が過ぎていた。


