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豊昇龍と大の里の“金星配給が多すぎる”問題「1場所平均は千代の富士の4倍、白鵬の6倍以上」背景に“過密日程”「体はボロボロだったけど…」横綱の責務
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荒井太郎Taro Arai
photograph byJIJI PRESS
posted2026/02/06 17:01
ともに10勝5敗で初場所を終えた豊昇龍と大の里。両横綱が揃って3個の金星を配給した背景には、何があったのか
豊昇龍は左膝に負傷を抱えながら、初場所前の冬巡業を“完走”。大の里が全休した中で、数字に表れない部分で横綱としての責務をしっかり全うした。その“しわ寄せ”が初場所に出たと言えなくもない。
過去の大横綱にもあった「1場所3個の金星配給」
角界デビューからわずか2年で綱を張った大の里にとっても、初場所はプロ入りして初めて訪れた試練であった。おもにネット上では「休場してケガをしっかり治すべき」といった声が少なくなかったが、本人は「体はボロボロだったけど、気持ちは折れてなかった。休場の選択肢はなかった」と苦難の場所をそう振り返った。一時は皆勤負け越しも頭を過ったそうだが、7勝目を挙げて気持ちが楽になったという。
実は1場所3個の金星配給はそう珍しいことではなく、双葉山や大鵬、北の湖、貴乃花ら、過去の大横綱も経験している。今は役力士が少ないという番付事情もある。不本意な成績に終わった若い両横綱だが、場所を経験するごとに心技体の「心」の部分も磨かれているはずだ。周囲の雑音を封じ込めるには、結局、土俵の上で結果を残すしかない。

