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「新主将ソトが餃子贈呈でニコニコ」「さ、寒い」“テレビに映らない”プロ野球キャンプ初日…ロッテ「コアラのマーチスタジアム」で密着 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2026/02/02 17:00

「新主将ソトが餃子贈呈でニコニコ」「さ、寒い」“テレビに映らない”プロ野球キャンプ初日…ロッテ「コアラのマーチスタジアム」で密着<Number Web> photograph by Kou Hiroo

今季から一軍キャンプ地を宮崎県都城市に移したロッテ。プロ野球キャンプ初日ってどんなことが行われている?

新主将ソトが餃子贈呈にニコニコ

 メイングラウンドは、両翼99m、中堅122m、天然芝がよく整備された美しい球場だ。

 朝9時半、歓迎セレモニーが始まった。

 今年、就任したサブロー新監督をはじめ一軍選手たちが集結。選手を前に、都城市の池田宜永市長が歓迎のあいさつを行った。

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 選手の最前列には、サブロー監督、選手会長の横山陸人などが並んでいるが、今年のチーム・キャプテンはネフタリ・ソト。外国人選手の主将就任は1998年のフリオ・フランコ以来だ。前年最下位に転落し、吉井理人監督も退任した。サブロー監督以下首脳陣は「人心一新」を期して、外国人ながら全力プレーに徹するソトを抜擢したのだろう。

 ソトは市長や地元関係者のあいさつを、通訳から耳打ちされながら、真剣な表情で聞いていた。

 このあと、地元から都城や宮崎の「物産品」の贈呈に移った。

 ソトは地元名産の「餃子」を贈呈されて、笑顔で写真に納まっていた。すでにDeNAから通算してNPBで9回目のシーズンインを迎えるソトだが、それでも新鮮な気持ちがしたのではないだろうか……。

 最後は、都城市民吹奏楽団による千葉ロッテの球団歌「We Love Marines」の演奏。指揮者の男性は千葉ロッテの大ファンだそうで、マイクを手に朗々と歌い始めると、なんと「3番」まで歌い切った。筆者は3番まであることさえ知らなかったが——選手は手拍子をして、県外からやってきた筋金入りのロッテファンが多くを占めた観客席も大いに盛り上がった。

 20分ほどでセレモニーが終わると、あとは通常運転だ。

 サブロー監督は、グラウンド中央で円陣を組んだ選手たちに「とにかく怪我をしないように」などと話をした後、ソト新キャプテンが通訳を通じてこう話した。

「君たちは特別の才能に恵まれた選手たちだが、それだけではチャンピオンになれない」

 外国人でキャプテンに指名されたソトの気持ちの高揚がこちらまで伝わってきそうな言葉だった。ここから選手は投手組、野手組に分かれてそれぞれの練習メニューをこなしていく。

最高気温11度で強風、寒い…なぜ都城に?

 しかし、現場にいると……寒い。

 昨年までのキャンプ地の沖縄、石垣島は、沖縄本島よりも台湾のほうがはるかに近いという立地で、この季節でも気温は20度前後。タクシーに乗ると、エアコンが利いていた。しかし、都城は南国九州といっても寒い。最高気温は11度くらいあったが、風が強くて体感気温は非常に低かった。

 なぜ温暖な石垣島を離れて、都城に春季キャンプ地を変えたのか?

 いろいろな理由があるだろうが、一番大きいのは近年の「チームの仕上がりの早さ」とみられる。

【次ページ】 近年大事な「対戦相手が近くにいること」

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