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今季高校No.1ランナーも「実はほとんど勝ったことがない」…全国男子駅伝で“驚異の区間新記録”伏兵・鈴木大翔の衝撃「時計を見て笑っちゃいました」 

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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photograph bySankei Shimbun

posted2026/01/21 06:02

今季高校No.1ランナーも「実はほとんど勝ったことがない」…全国男子駅伝で“驚異の区間新記録”伏兵・鈴木大翔の衝撃「時計を見て笑っちゃいました」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

全国男子駅伝の1区を区間新記録で制した鈴木大翔(宮城・仙台育英高)。前評判の高かった増子陽太(福島・学法石川高)に競り勝った

「自分がずっと引っ張っていましたし、やりたいことは全部やった」

 増子にとってそう言い切れるレース。残り100mまでは完璧だった。

「(増子に勝てる)自信はさらさらなかったです」

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 そうは言いつつも、鈴木は増子のハイペースに食らいついてきた。

抜群のスパート…「先に仕掛けられたのが良かった」

 そして、残り100m。ギアを一段上げると、ついに増子の前に出る。

「ラストスパートには自信はあったんですけど、増子選手もスパートが速いので、先に仕掛けられたのが良かったと思います」

 最後は増子を突き放し、従来の記録を25秒も上回る19分06秒の区間新記録を打ち立てて、トップで第1中継所に駆け込んだ。

「びっくりです。まさかこんなに出るとは思わなかったです」

 自身も驚く快記録だった。鈴木の快走で勢いづいた宮城県チームは、2区で一度は2位に後退するも、3区で再び先頭に立ちそのまま優勝を飾った。

「たまたまです」と謙遜するが、鈴木は決して“伏兵”などではない。なかなか全国のタイトルには縁がなかったものの、この世代を代表する選手の1人と言っていい。

 5000mの自己ベストは13分46秒10で、今季はインターハイ5位、U20日本選手権2位と、全国大会できっちり結果を残してきた。全国高校駅伝には3年連続で出場。1年時が7区4位、2年時と3年時が3区を担い、それぞれ区間2位、区間3位と、いずれの年も区間上位で走破している。

【次ページ】 箱根駅伝で「区間賞を取れるような選手に」

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