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「どちらも行ける準備はしたい」先発・中継ぎとも課題山積のカープ投手陣で飛躍を期する3年目、常廣羽也斗の決意
posted2026/01/19 17:01
昨季は7試合26イニングしか登板機会がなかった常廣。今季は飛躍できるか
text by

前原淳Jun Maehara
photograph by
Sankei Shimbun
各地で自主トレを行ってきた広島選手たちが、広島県廿日市市内にある大野練習場に集まった。毎年恒例の合同自主トレには8日から同地で合同トレを続ける新人9選手に加え、秋山翔吾ら主力を含めた21選手が集結した。
キャンプインを前に球春到来の足音を感じさせる広島の恒例行事である。今回は例年よりも野手の参加率が低く、投手の割合が高かった。
昨季の広島は優勝争いに絡むことができず、2年連続Bクラスとなる5位でシーズンを終えた。首脳陣は得点力不足の課題解消と向き合いながらも、チーム防御率が2024年の2.62から3.20へと悪化した投手陣の立て直しを図ろうとしている。
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最大のテーマは32年ぶりに2桁勝利投手なしとなった先発陣の底上げだ。その防御率は24年の2.89から3.42に悪化し、クオリティースタート率も61.5%から53.9%に落ち込んだ。九里亜蓮(オリックス)のFA移籍による影響もあるが、床田寛樹、森下暢仁、大瀬良大地の3本柱に次ぐ存在が確立できていないのが現状だ。
先発候補は誰か?
首脳陣はまず、入団から271試合すべてリリーフ登板で通算134セーブを記録している栗林良吏の先発転向を決断。さらに新人ながら中継ぎで41試合に登板した岡本駿と、育成選手3年目で支配下選手登録を勝ち取り、中継ぎ16試合で防御率1.13の辻大雅を先発に挑戦させている。さらに新外国人選手としてメジャー通算11試合登板のフレディ・ターノックを獲得。3本柱に加え、昨季チーム2位タイの7勝を挙げた森翔平や6勝の玉村昇悟もいる。さらに昨季可能性を感じさせる投球を見せた高太一、24年に先発18試合登板のアドゥワ誠もローテ入りを狙っている。
先発候補の厚みは確かに増した。柱のひとりである大瀬良でも、競争に身を置く覚悟を決めている。
「アピールしないといけない立ち位置にいると思っています。横一線と言われている。僕は手術をしているので、むしろそれより下だと思っています。ただ、元気な球を投げられれば、負けないぞという感じです」
2月1日から始まる春季キャンプでは、彼らによる開幕ローテ争いが大きな注目ポイントとなるだろう。
ただ同時に、中継ぎ陣の陣容はまだ不確定要素が多い。昨季はリーグ最多32試合の逆転負けを喫しており、中継ぎの再整備も重要課題のひとつだ。

