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大阪桐蔭・西谷浩一監督も“加盟校アンケート70%”も反対「高校野球7イニング制」だが…日本高野連は「じつは前段階で舵を切っていた」 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2026/01/11 11:00

大阪桐蔭・西谷浩一監督も“加盟校アンケート70%”も反対「高校野球7イニング制」だが…日本高野連は「じつは前段階で舵を切っていた」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

大阪桐蔭・西谷浩一監督が反対の姿勢を明確にした高校野球の7回制だが……日本高野連のアンケート結果を子細に見てみると?

(1)加盟校間で部員数の差が顕著になり部員不足による連合チームも増加している中、高校野球の今後、10年、20年後の更なる発展を見据えて今何に取り組まなければならないかを考える必要がある。

(2)全国大会ならびに都道府県大会を今後どのようにして運営していくのかを考えていかなければならない。

(3)日本学生野球憲章ならびにスポーツ基本法を念頭にして、成長期である部員が、安全に安心して野球に取り組むための対策を講じていく必要がある。

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(4)社会全体で夏季の熱中症リスクが叫ばれる中、夏季に大会を開催することが高校野球関係者以外からどのように映るのかを認識、自覚する必要がある。

(5)普段の練習や公式戦開催に伴い、選手・部員・応援生徒・指導者・審判員・観客などの方々に重大事故が発生してから、あるいは国や自治体からの指示を受けてから議論をスタートするのではなく、高校野球関係者が自主自律の姿勢で議論していかなければならない。

(6)今後も国内の人口減少が見込まれ、更なる気候変動が予想され、暑さもより厳しくなると見込まれる中で「何も対策を講じない」ままでよいのかという危機感を持つべきである。

(7)7イニング制を考察するうえでは、熱中症対策は重要なテーマだが、数ある課題の一つである。一方で、熱中症対策は差し迫った喫緊の課題である。

アンケート以前の段階で7回制移行へと

 端的に言うなら「野球部員減少」「大会運営」「選手、観客の健康面」「気候変動」の4つの観点から、7回制を議論しようとしている。

 しかし日本高野連はアンケート以前の段階で、すでに「7回制移行」へとはっきり舵を切っていた――。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

#2に続く
“高校野球7回制に否定的報道”桑田真澄コメントには続きが「そういう改善策を」酷暑だけでなく…世界的潮流に潜む“投手の故障リスク問題”とは

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