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ソフトバンク元ドラ1が楽天入りの「現役ドラフト」初年度の翌オフ戦力外は“12分の8”→今季は田中瑛斗に畠世周…「埋もれた逸材の戦力化率」が上昇
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2025/12/10 06:01
現役ドラフトで楽天に移籍することが決まった佐藤直樹(ソフトバンク)
巨人の田中瑛、阪神の畠、ヤクルトの矢崎、中日の伊藤、楽天の柴田、広島の鈴木と、登板機会が少ない例も含めてではあるが、救援で好投を見せた投手が多かった。各球団が現役ドラフトで獲得すべき選手について、ポイントを絞ってきた印象がある。
一方、広島の山足とオリックスの本田が1年で戦力外。11月12日の「12球団合同トライアウトで山足は「やり切った」と引退を表明。本田は古巣・西武に戻り打撃投手になるという。
今オフの現役ドラフトでは元ドラ1の名が
そして9日に行われた4回目の現役ドラフトでは、各球団が2人目を指名しやすくするために、一部ルール変更した。移籍が決まった選手は以下の通り。
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〈2025年現役ドラフト〉
松浦慶斗:投手(日本ハム→巨人)
大道温貴:投手(広島→ヤクルト)
濱将乃介:外野手(中日→DeNA)
知野直人:内野手(DeNA→中日)
濱田太貴:外野手(ヤクルト→阪神)
辰見鴻之介:内野手(楽天→広島)
菊地大稀:投手(巨人→日本ハム)
佐藤直樹:外野手(ソフトバンク→楽天)
茶野篤政:外野手(オリックス→西武)
井上広大:外野手(阪神→ロッテ)
平沼翔太:外野手(西武→オリックス)
中村稔弥:投手(ロッテ→ソフトバンク)
2019年のドラフト会議でソフトバンクに1位指名された佐藤が、楽天へと移ることになった。MLBの「ルール5ドラフト」でチャンスをつかんだ選手の中には、殿堂入り大選手のロベルト・クレメンテをはじめ、スター選手が多数いる。NPBの「現役ドラフト」も、うずもれた逸材を発掘する手段として、今後ますます盛んになってほしい。

