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ソフトバンク元ドラ1が楽天入りの「現役ドラフト」初年度の翌オフ戦力外は“12分の8”→今季は田中瑛斗に畠世周…「埋もれた逸材の戦力化率」が上昇
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2025/12/10 06:01
現役ドラフトで楽天に移籍することが決まった佐藤直樹(ソフトバンク)
中でも目立つのは日本ハムの水谷だろう。
ソフトバンク時代は一軍出場がなかったが、日本ハムに移籍した昨年、交流戦首位打者、MVPになりオールスターにも出場。まだ規定打席に達したことはないが、中軸打者として売り出した。ちなみに映画化された阪神の故・横田慎太郎の引退試合での「栄光のバックホーム」でアウトになった走者が水谷だった。
DeNAの佐々木は、桜美林大から2016年ロッテのドラフト1位、1年目から先発で投げるも以後は低迷。佐々木朗希の入団と共に「じゃない方」的な扱いになったが、DeNAに移籍してからは技巧派の救援投手として活路を見出している。
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一方で、一軍の試合に投げないまま1年で戦力外になった広島の内間は、昨年、ジャパンウィンターリーグに参加して「楽天でサイドスローにフォームを改造中に、現役ドラフトで指名され、広島で適応できなかった」と語った。難しい事情もあるわけだ。
田中瑛に畠、矢崎…リリーフで結果を残した
〈2024年〉
田中瑛斗(日本ハム→巨人)投手25歳
1勝4敗0S0H33回 率6.00
→1勝3敗0S36H50.2回 率2.13
畠世周(巨人→阪神)投手30歳
19勝12敗2S19H291.2回 率3.21
→0勝0敗0S4H12.1回 率0.00
浜地真澄(阪神→DeNA)投手26歳
6勝5敗0S27H131.1回 率3.49
→0勝0敗0S0H3回 率6.00△育成再契約25年
山足達也(オリックス→広島)内野手31歳
334打65安4本23点10盗 率.195
→9打1安0本1点0盗 率.111●戦力外25年
矢崎拓也(広島→ヤクルト)投手29歳
8勝6敗25S37H177.2回 率3.65
→2勝0敗0S12H42回 率1.93
伊藤茉央(楽天→中日)投手24歳
1勝0敗0S4H27.2回 率4.23
→1勝0敗0S0H11.1回 率0.79
上茶谷大河(DeNA→ソフトバンク)投手28歳
20勝23敗0S5H380.1回 率4.12
→0勝0敗0S0H13回 率6.92
吉田賢吾(ソフトバンク→日本ハム)捕手23歳
27打5安0本2点0盗 率.185
→106打23安4本9点0盗 率.217
石垣雅海(中日→ロッテ)内野手26歳
162打22安4本8点1盗 率.136
→14打2安0本0点1盗 率.143
柴田大地(ヤクルト→楽天)投手27歳
0勝0敗0S0H3回 率6.00
→1勝0敗0S0H8.2回 率2.08
本田圭佑(西武→オリックス)投手31歳
12勝21敗0S32H282.2回 率3.82
→0勝0敗0S0H12.2回 率6.39●戦力外25年
平沢大河(ロッテ→西武)内野手26歳
710打135安10本57点13盗 率.190
→17打1安0本0点0盗 率.059
鈴木健矢(日本ハム→広島)投手26歳
9勝8敗0S5H156.2回 率3.27
→2勝0敗0S0H33.1回 率1.89
この年は初めて、広島が2人目の選手を指名した。

