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現代の最強カットマン・橋本帆乃香の戦略「やっぱり日本人選手に勝てるように…」世界ランク10位、対海外勢41連勝で見えてきた「オリンピックへの思い」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byIchisei Hiramatsu

posted2025/12/08 11:03

現代の最強カットマン・橋本帆乃香の戦略「やっぱり日本人選手に勝てるように…」世界ランク10位、対海外勢41連勝で見えてきた「オリンピックへの思い」<Number Web> photograph by Ichisei Hiramatsu

世界ランキングは10位、国際大会で大躍進中のカットマン・橋本帆乃香

「やっぱり日本人の選手に勝てるように」

 デンソーに移り、国際大会出場を重ねる中で好成績をあげ続ける。

 10月、日本卓球協会は2025年度後期女子ナショナルチームを発表。橋本は実に8年ぶりにナショナルチーム復帰を果たした。

 そして10月28日に発表された世界ランキングは10位、日本勢3位まで上昇した。

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「最初はどんどん大会に出て、ポイントを獲りたい、ランキングを上げたいっていう一心だけで戦えていました。ここまで来るとオリンピックが見えてきた、可能性が出てきたって思ってしまう自分がいます。でもランキングが高いからといって勝つ保証もまったくないです。

 10位にまでなれたことはうれしいですけど、だからといって全然満足はしてないですし、オリンピックの選考はあと2年後になると思うんですけど、これからの方がどんどん注目されてきて、中国の選手をはじめ、対策もされて大変だと思います。これから先どうやって戦っていくかというのは、今すごく考えているところです」

 課題である日本選手への対策も重要だと考えている。

「国際大会でも、結局トーナメントを勝ち上がっていくにつれて、あたる選手はおそらく日本人の選手か、中国人の選手になってきます。なので、やっぱり日本人の選手に勝てるように練習するというか、そこをベースに作ってもいいと思っています」

オリンピックへの思い「どんなに苦しくても…」

 世界ランキングトップ10入りにも満足せず、浮足立つことなく、気を引き締める。その一方で、見える景色の違いも感じ始めた。それがまた、新たなエネルギーになる。

【次ページ】 オリンピックへの思い「どんなに苦しくても…」

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