西川愛也「金子侑司さんのYouTubeで…」25盗塁の秘密と“スランプ克服術”「またアレが始まるのか」過去にワースト記録…若きスターの苦悩と成長 

　実際に金子侑司氏にアドバイスをしてもらったことがあるのかと尋ねると「僕、あまりガツガツ質問しにいけるタイプではないので」と苦笑した。

　来シーズンは全試合、フルイニング出場が期待されるだろう。

「124試合に出場して、全試合出ている人ってすごいなと改めて思いました。しかも、それを何年も続けてるじゃないですか。どういうケアをしたらいいのか、どういうトレーニングを積んでいるのか気になります」

来季への目標も明確になった　©NumberWeb

声援に「試合中なので“ごめんね”って…」

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　自己最多の出場試合数を経験したからこそ、明確になった目標である。

「そのためには、野球をしていないオフの間も、いかに野球に繋げていけるかが大事。そういう時間を多く費やした選手が次のシーズンも活躍できるのだと思っています。1シーズン、成績を残しても次の年、活躍できないジンクスがある。それを避けるには、どれだけストイックになれるかが大事だと思いますね」

　最後に、1年間、応援してくれたファンへの感謝も口にした。

「今年もそうですが、去年も最後の試合まで球場に足を運んでくださって、本当に力になりました。あの声援があったからがんばることができたと思っています。外野を守っていると、ファンの方の声援、けっこう聞こえるんですよ。僕の名前を呼ぶ声も聞こえます。本当は全員に反応して返事をしたいんですけど、ハハハ。試合中なのでね。『ごめんね』って思いながら集中して守っています」

　長い間、センターのポジションとトップバッターを固定できなかったライオンズにおいて、西川の成長はチームとファンが渇望し、大切に育んできた希望の芽だ。順調に茎を伸ばし、花を咲かせることを皆が願っている。　〈前編も公開中です〉

攻守に躍動する背番号51は、ライオンズ再建への旗印だ　©SANKEI SHIMBUN