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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「佐々木麟太郎より驚いたのは…」ベテラン記者が聞いたドラフト会議“敏腕スカウト反省会”「ドラ1確実」サウスポーが2位指名だった“まさかのワケ”
posted2025/10/30 17:01
今年も様々なドラマを生んだドラフト会議。果たしてスカウトたちの「反省会」では何が語られたのか
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Yuki Suenaga
今年も様々なドラマを生んだドラフト会議。指名を目指した選手たちはもちろんのこと、スカウトにとっても勝負の舞台だ。大仕事を終えた敏腕スカウトたちが語った今年の「ドラフト反省会」の中身とは。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
ドラフト会議は終わっても、アマチュア野球の現場は閉じていない。
来春のセンバツに向けて、高校野球は各地の秋季大会が大詰めを迎えているし、学生野球は11月の「明治神宮大会」の予選にあたる大会の真っ最中。そして、社会人野球では、夏の都市対抗野球と並ぶ二大大会の「日本選手権」が、28日から京セラドーム大阪ではじまっている。
とはいえ……ネット裏のプロ野球関係者たちの間には、どことなく「やれやれ感」が漂っているのも、ドラフト直後の、今ならではのことだろう。
スカウトたちの「ドラフト答え合わせ」
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球場にやって来る目的が、指名した選手が元気にプレーしているか、無事に試合を終えられたか。つまり「安否確認」なのだから、目の前の実戦に集中するというよりは、居合わせた同業との「ドラフト答え合わせ」のほうに、ついつい熱が入ってしまうのもドラフト直後ならではの光景ではある。
さて、そんなドラフト直後のスカウト同士の話を聞いてみると――?
(※本記事ではスカウトの発言の中では「外れ1位」という表現が出てきますが、地の文では外れは失礼と考え「繰り上げ1位」という表現を使います)
◆◆
「ちょっと聞いたんですけど、大川(慈英・投手・明治大)って、外れの外れぐらいで名前挙げていた球団、5つも6つもあったらしいですよ」
日本ハムが、1位で立石正広(内野手・創価大)、繰り上げ1位・平川蓮(外野手・仙台大)を続けて外し、繰り上げ・繰り上げ1位で指名した大川慈英投手。

