マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER

「167cmの東大エース」にプロ指名はある? ドラフト直前、スカウトが語るホンネ「通用するかはわかりませんけど…」父はあの“レジェンド”サブマリン

posted2025/10/07 11:00

 
「167cmの東大エース」にプロ指名はある? ドラフト直前、スカウトが語るホンネ「通用するかはわかりませんけど…」父はあの“レジェンド”サブマリン<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

大学ジャパンの選抜合宿にも選ばれた東大4年の渡辺向輝。父は元ロッテや日本代表で活躍した俊介さん

text by

安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

PROFILE

photograph by

Shigeki Yamamoto

 今年もプロ野球ドラフト会議の時期が迫ってきた。注目選手の1人が東大のエースである渡辺向輝投手だ。父はロッテで活躍した俊介さんで、投球フォームも父譲りのアンダーハンド。様々な意味で異色の経歴を持つ同選手に指名はあるのか。元スカウトに話を聞いた。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 アンダーハンドの投手で困ったとき、私にはいつも相談する相手がいる。

 鈴木皖武(きよたけ)、元・投手。1970年代のプロ野球で、当時、泣く子も黙る存在だった巨人・長嶋茂雄、王貞治にも何度も立ち向かい、きりきり舞いさせていたアンダーハンドである。

プロでアンダーハンドで活躍→スカウト転身

 愛媛・土居高から社会人野球・東京鉄道管理局(現・JR東日本)を経て、国鉄スワローズ、サンケイアトムズ、阪神タイガース、ロッテオリオンズでの通算14年間で、502試合に登板。

ADVERTISEMENT

 1200イニング近くを投げて47勝61敗・防御率3.11。主にリリーフ投手として、強打者ほどキバをむき出しにして挑みかかっていく、気迫の投球を展開した。

 鈴木さんと私のお付き合いが始まったのは、鈴木さんが1976年から40年間も務めていたロッテスカウト時代の、後半の頃だ。

 今は、生まれ故郷の愛媛県土居町で暮らしておられる。

 このコラムでは、「鈴木スカウト」とお呼びしたい。

【次ページ】 父譲りの「東大サブマリン」…プロで通用する?

1 2 NEXT
#渡辺向輝
#東京大学
#渡辺俊介
#千葉ロッテマリーンズ
#日本製鉄かずさマジック
#鈴木皖武

大学野球の前後の記事

ページトップ