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上位チームが恐れる3位オリックスの“剛腕”「やっぱり別格」山下舜平大(23歳)腰椎分離症を克服してCS下剋上へ「どんな手でも使って勝ちたい」

posted2025/10/03 11:16

 
上位チームが恐れる3位オリックスの“剛腕”「やっぱり別格」山下舜平大(23歳)腰椎分離症を克服してCS下剋上へ「どんな手でも使って勝ちたい」<Number Web> photograph by KYODO

シーズン終盤に復活した若き剛腕・山下

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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 10月11日から始まるクライマックスシリーズ(CS)で3位からの突破を狙うのがオリックス・バファローズだ。今季は投打ともに故障者続出に悩まされたが、シーズン終盤になってあの剛腕投手が戻ってきた。短期決戦のキーマンとなり得る2人の復活劇に注目した。〈全2回の前編/後編へ〉

 ソフトバンクが2年連続のリーグ優勝を決めた9月27日、京セラドーム大阪ではオリックスが4位楽天との直接対決に勝利し、3位でのクライマックスシリーズ進出を決めた。

 3位とはいえ、CSに向けてオリックスは1位ソフトバンク、2位日本ハムにとって嫌なチームになっているのではないか。大きな戦力が戻ってきた影響は計り知れない。この日、7回を投げて被安打3、無失点、11奪三振で今季初勝利を掴んだ山下舜平大である。

「腰椎分離症」からの完全復活

 腰椎分離症を克服しての388日ぶりの勝利にも、「時間はかかりましたけど、まだまだやらないといけないこともたくさんあるので、通過点。もっとよくなるかなと思います」となんの感慨もなく話す姿が頼もしかった。

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 昨年10月に腰椎分離症を発症し、オフのリハビリを経てキャンプ中に実戦復帰したが、3月のオープン戦で再発した。プロに入ってから4度目の発症。今度こそ再発を防ぐために、体の使い方や調整方法、トレーニングを時間をかけて見直した。

 チーム一の練習の虫で、投げることが大好きな野球小僧にとっては我慢の時間が続いたが、はやる気持ちを抑えながら解決策を探した。

「長かったのは長かったんですけど、今年だけしか見ていないわけじゃなかったので。もちろん野球をやっている以上は投げて勝ちたいですけど、怪我したものはしょうがないので」

【次ページ】 丹念に繰り返す「準備」

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