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上位チームが恐れる3位オリックスの“剛腕”「やっぱり別格」山下舜平大（23歳）腰椎分離症を克服してCS下剋上へ「どんな手でも使って勝ちたい」

text by

米虫紀子Noriko Yonemushi

photograph byKYODO

posted2025/10/03 11:16

シーズン終盤に復活した若き剛腕・山下

　シーズンを通してエースの重圧を背負ってきた宮城は、翌日、打線の10点の援護も受け、今季7勝目を挙げた。

「昨日ペータ（山下）が決めてくれたので、ちょっと楽に入れたかなというのはあります」と宮城は素直に感謝した。

　山下のピッチングについて聞かれると、本音も漏れた。

「やっぱり投げる球は別格だと思いますし、ピッチャーやっている自分からしても羨ましいボールをたくさん投げているんで、もうちょっと早く帰ってきて欲しかったなっていう気持ちが。やっぱり投球を見たらみんなそう思う。でも彼なりに頑張っていると思うので、CSだったり、次のシーズンに期待したいなと思っています」

　もちろん山下もそのつもりだ。

「日本一は、目指すべきというか、もうそこしか狙うところがないので、与えられたポジションで、チームが勝つために、どんな手でも使って勝ちたいなと思います」

　上昇ムードで向かうポストシーズンに向け、「チャンスは全然あると思う。自分が投げた試合に勝っていく。それしかできん」と力を込めた。

　そして、CSを前にもう1人、復活を印象づける活躍でチームに勇気を与えた投手がいる。〈つづく〉

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