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ドジャース大谷翔平がホームラン連発のウラで…「ベッツもカーショーも基礎練の鬼」「MVPトリオに特別メール」知られざる“常勝軍団の日常”
posted2025/10/01 17:03
ポストシーズン初戦で2本塁打の大谷翔平ら日本人選手だけでなく……ワールドシリーズ連覇を狙う名門ドジャースの凄みとは
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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Nicole Vasquez/Getty Images
大谷、由伸、朗希だけでない“名門の凄み”
打っては大谷翔平先頭打者ホームランと特大138mの2ランを放ち、テオスカー・ヘルナンデスの連発なども含めて計5本塁打。投げてはサイ・ヤング賞2回受賞の左腕スネルが相手打線を制圧、リリーフ陣が失点を重ねたのは相変わらずの不安要素だが――ドジャースは現地時間9月30日に開幕したポストシーズン・ワイルドカードシリーズ第1戦で、レッズ相手に10-5で勝利。地区シリーズ進出は第2戦の先発・山本由伸に託されることになった。
ワールドシリーズ連覇を目指すドジャースは、ここ13年で12回のナ・リーグ西地区優勝を果たしている。日本ではどうしてもホームランを量産する大谷や先発で安定感抜群の山本、リリーフ待機する佐々木朗希を含めた日本人トリオの活躍に注目が集まりがちだ。ただし名門ドジャースの凄みは、所属選手が過ごす日常と、グラウンド外にもある。
9月8日のロッキーズ戦前、大谷は異例の走塁練習を行っていた。これについて語ったのは、一塁コーチのクリス・ウッドワードである。
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「野手全員にやらせているよ。もちろんショウヘイも含めてだ」
この練習は、7日のオリオールズ戦で大谷が打球判断を誤り、二塁でストップしたことが理由ではないかと推測されたが、同コーチは「ここ3週間ほど、チーム全体で続けてやっていること」とも語った。
ベッツもカーショウも練習の虫、コーチの特別メール
ドジャースはキャンプ時からベースランニングやグラブさばきなど、いわゆる〈基礎練習〉を全くおろそかにしない。たとえば2024年、ショートへのコンバートを目指したベッツが左手骨折中にも守備練習にいそしんでいたり、守備の名手で知られるミゲル・ロハスと積極的にコミュニケーションを取っていた。
さらに今年はベッツの守備練習中、一塁での捕球役を今季限りでの引退が決まったカーショウが務めていたという。まさに「基礎練習の鬼」だ。
日々の練習だけでなく、試合に臨むマインドセットでも興味深いエピソードがある。

