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「高校は全国準決勝で敗退」「春には肺炎で不調も」“192cmの大器”が世界陸上400mで過去最高6位入賞…23歳の新星・中島佑気ジョセフ「不屈の履歴書」
posted2025/09/19 11:09
男子400mで予選から日本新記録をマークし、日本史上最高となる6位に入った中島佑気ジョセフ。一方で、ここに至るまでの道のりは平坦ではなかった
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph by
Kiichi Matsumoto
熱戦続く東京世界陸上。男子400mで34年ぶりの決勝進出を果たし、6位入賞を果たしたのが中島佑気ジョセフ(富士通)だ。23歳の新星は、果たしてどんなキャリアで世界の決勝に辿り着いたのか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
陸上の世界選手権東京大会もいよいよ後半戦に入っている。
男子400mでは中島佑気ジョセフ(富士通)が、この種目で世界選手権とオリンピックを通じて日本勢最高順位となる6位に入る快挙を成し遂げた。
「いつかは超えないといけない」レジェンドの存在
これまでの最高順位は34年前、東京大会の高野進の7位。
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「高野先生は僕にとって英雄ですし、もう日本の400mを切り開いてきた偉大な先人です。ただ、いつかは絶対に僕が超えないといけないと常に思ってきました。今回、34年ぶりの東京世界陸上が絶好の機会で、それをモノにできたのはうれしいです」
中島にとって世界大会のファイナリストは悲願。初めて個人で出場した2023年の世界選手権ブダペスト大会は、準決勝で自己ベストをマークし3着と健闘したが、わずか0.1秒届かず決勝進出を逃した。パリ五輪は予選で敗退している。その後敗者復活レースに出場予定だったが、4×400mリレーに集中するために出場を見送った。
3度目の正直で、ついに辿りついた世界のファイナルのスタートラインだった。そして、その舞台でレジェンドの順位を1つ上回ってみせた。

