「優勝って、こんなにつれえんだ」“11年目の25歳”渡辺桃がスターダム『5★STAR』初制覇…「格が落ちたな」「来年は強いヤツ集めろよ」あえての苦言も

『5★STAR GP』を制した渡辺桃は泣いて笑った。8月23日、大田区総合体育館。AZMを破っての優勝だった。2021年には決勝に進み、朱里と対戦したが敗れた。「あの時は、すごく悔しかった」と振り返った。2度目の決勝だった。

「9度目の出場でやっと優勝。まあ、渡辺桃を応援してくれてるファンのクソどもには、長く待たせたよなあ。優勝って、こんなにつれえんだ。全世界のベルトを持っているヤツら、この渡辺桃が行くから覚悟しておけ。今からが渡辺桃の時代だよ」

優勝翌日にズバリと指摘「格が落ちたな」

　優勝マントを羽織り、トロフィーを手にした渡辺の顔はくしゃくしゃだった。

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「泣いてねえからな。こんなところで泣いていられねえんだよ。私にはまだまだやることがたくさんあるんだよ。でも、この優勝はしっかり噛みしめようと思う。何回あるかわかんねえからな」

くしゃくしゃの顔で優勝トロフィーを掲げる渡辺桃　©Essei Hara

　激闘から一夜が明けて渡辺は語った。

「25歳。2000年生まれだから数えやすい。周りの人に言われる。女性にとって25歳は人生の節目だと。趣味が変わったり、急に体調悪くなったりとか。私も気持ち、少し疲れやすくなったかな（笑）。25になる少し前から、脂っこいの食べないとかはあった。周りが結婚しだして、もう一段階大人になる時なのかな、と思う」

　渡辺は25歳という年齢と11年目のレスラー生活について語った。

「早かったのかもしれない。中学生の時に始めたから、それを思うと、意外と早かったかなあ。それはスターダムの動きが速いから、余計そう思えるのかもしれない。ああ、入門してくる子が年下になったね。私が20歳の頃までは上の人ばっかりだったのに、最近入ってくるのは年下ばかり。なんか長くやってきたんだなあ、とも感じる。でも、25歳って意外と若いんだよ」

2014年に14歳でデビューし、キャリアを重ねてきた渡辺桃　©Masashi Hara

　渡辺には不満がある。今回の『5★STAR』は32人も参加し4ブロックに分けられたが、誰でも出られるリーグ戦になった。それが渡辺は面白くないというのだ。朱里や舞華といった強い選手が欠場していたことも物足りない。

「格が落ちたな。秒殺負けするような選手は出るべきじゃない」

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