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広陵への言及は「一切しないようにしよう」“静寂の甲子園”で公開練習→アカペラの校歌斉唱…不戦勝で3回戦へ 津田学園の胸中は「リセットしたかった」

posted2025/08/15 11:05

 
広陵への言及は「一切しないようにしよう」“静寂の甲子園”で公開練習→アカペラの校歌斉唱…不戦勝で3回戦へ 津田学園の胸中は「リセットしたかった」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

広陵の出場辞退により2回戦が不戦勝となった三重・津田学園。特例で設けられた甲子園練習の最後には、全員で校歌を斉唱する場面も

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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 連日盛り上がりを見せる夏の甲子園。一方で今年は広島・広陵高が一連の暴力事案に関する問題から、初戦を終えてまさかの出場辞退という結果となった。異例の事態を受けて、大会本部は2回戦で広陵と対戦予定だった津田学園(三重)に、甲子園での練習時間を設けた。観客の姿もない“聖地”での練習の様子は、一体どんなものだったのだろうか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 グラウンドの声が観客席まで聞こえるというのは異様であり、どこか新鮮でもある。

 8月14日。大会9日目の第3試合が終わり、観客も家路についた甲子園球場は津田学園の“貸し切り”となった。

不戦勝の津田学園に…異例の甲子園練習が

 本来ならばこの日の第4試合に登場するはずだったが、対戦相手の広陵が野球部内の不祥事を受けて出場を辞退。不戦勝となった津田学園(三重)だが、初戦で叡明(埼玉)に勝利した7日から3回戦が行われる予定の17日までの試合間隔が空いてしまうことから、全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の大会本部の配慮により、練習時間を設けられたのである。

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 16時に三塁側のゲートからグラウンドに入り、軽めのウォーミングアップを経て5分間のシートノックに入る。ここまでは試合本番と同じ流れである。

【次ページ】 監督「本当にリセットしたかった」の意味

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