「打たれると…ちょっと慰めてくれます」DeNA中川虎大と2人の“頼れる先輩”森原康平・三嶋一輝のイイ関係「尊敬してますが、負けられない」 

　今季のブルペンは、リーダーの山﨑康晃や、ベテランの森原康平を欠くなど転換期に差し掛かっているように感じられるが、当事者として中川の目にはブルペンはどのように映っているのだろうか。

「やっぱりヤス（山﨑）さんやモリ（森原）さん、（ローワン・）ウィックがいないなかで、一番経験豊富な伊勢（大夢）さんが、周りを見渡してブルペンを引っ張っていってくれていますね。試合の展開を読んで『ここありそうだよ』と、伊勢さんが先に声掛けをしてくれたり、経験のない若松（尚輝）とかをフォローしてくれています」

　そう言うと、中川は少し間を置いた。

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「ただ、伊勢さんに何かあったら、僕たちが引っ張っていかなければいけないので、そういう部分はしっかりと見習わなければいけないと思っています」

今季のブルペンを引っ張っているという伊勢　©Nanae Suzuki

中川を支えてくれる2人の先輩

　プロ8年目の25歳。ブルペンの一員としての自覚を持ちながら、いつでも行けるように中川は、今日も暑いなか準備をしている。

　存在感を示し奮闘する中川だが、プロとしてのキャリアを振り返ったとき、欠かすことのできない大切な先輩が2人いるという。その一人は、オフに自主トレをともにする森原だ。

「モリさんの存在は大きいですね。例えば困ったとき、投げ方だったりボールが行かなかったり、トレーニング方法など、いつでもアドバイスをくれるんです。経験も長いですし、自分のなかに確固たる部分が多い人で、そういったことを惜しみなく一つひとつ優しく教えてくれるので、本当に助かっていますね」

　そしてもう一人は、チーム最年長投手の三嶋一輝だ。

「三嶋さんは、ずっと僕の投球フォームとかを見ていてくれて、試合が終わった後に電話で連絡をくれて『今こうなっているけど、大丈夫なのか？』って声を掛けてくれるんです。それに、ちょっと腰が重いなって思って三嶋さんに連絡をするといい治療院を紹介してくださったり、助けてくれるんです。あと……打たれた後はちょっと慰めてくれますね」

　そう言うと中川は笑った。三嶋に中川について尋ねると、次のように教えてくれた。

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