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関田誠大「勝てれば何でもいいです」明かした“サントリー移籍”最大の理由とは?「エース頼みのバレーはあまり面白くない」と語った男はどう融合するか
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byAFLO
posted2025/08/01 06:01
サントリーサンバーズ大阪へと移籍した関田誠大はどのような輝きを見せるか?
過去に語った「エース頼みのバレーはあまり面白くない」
チーム力は拮抗し、実力差も開いているわけではない。そう前置きしながらも、「外国籍選手の力の差は明らかに大きい」と言うように、サントリーは'18年から元ロシア代表のドミトリー・ムセルスキーという絶対的エースを擁する。ラリーの最後や勝負所、ここぞ、という場面での圧倒的な攻撃力を誇り、昨季得点ランキング2位に輝いたムセルスキーと、過去に「エース頼みのバレーはあまり面白くない」と話してきた関田。果たしてどのように融合するのだろうか。
関田に尋ねると即答した。
「そりゃあ上げますよ。あれだけ決めてくれたら、上げるでしょ(笑)。これまで大宅(真樹)がすごくいいトスを上げていたので、あれ以上になるか、ならないか。今はまだ、そこまで深く考えていないですけどね」
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戦うチーム、仲間が変わっても関田は関田の道を行く。譲れぬ流儀もある。
「どういうプレーをしたいか。相手の戦術の上を行きたい、というのは一つあります。相手は絶対に僕のことも対策してくると思うので、それでも対策されないようなことをやっていきたいです」
来季から追われる立場になる王者の中にあえて飛び込み、結果を求める。高橋、小野寺だけでなく、今オフには関田と共にジェイテクトから日本代表リベロの小川智大もサントリーに移籍した。レシーブからトス、攻撃やブロックに至るまで、スペシャリストが勢揃いする環境は、周囲から見ればいわば「勝って当たり前」。SVリーグの連覇も視野に、優勝候補の大本命としてのプレッシャーも背負っていくことになる。
そうした状況下で10月から迎える新たなシーズンでの目標は何か。
「優勝ですよ。それはもう、絶対。勝てれば何でもいいです」
ただひたすら勝利だけを追い求める。優勝を成し遂げた時、関田は何を語るのだろうか。
関田誠大Masahiro Sekita
1993年11月20日生、東京都出身。2016年に中央大からパナソニックに入団。その後、堺、ポーランド1部、ジェイテクトを経て、'25年にサントリーに移籍加入。175cm、最高到達点324cm。
