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スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
「功労者を切り捨てるな」ラグビー界を揺るがすカテゴリー問題…元日本代表・田中史朗が怒りの訴え「これでは日本のために尽くした選手が報われない」
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph byYuki Suenaga
posted2025/07/10 11:00

ラグビーリーグワンが発表したカテゴリー改正について疑問視する元ラグビー日本代表・田中史朗氏。身を粉にして戦ってきた仲間たちへの“配慮”を求めた
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「まず、日本出身の選手たちのプレー時間が増えることには大賛成です。日本の子どもたちがラグビーに夢を持てるようになるのも大切ですから。その一方で、これまで日本のラグビーのために粉骨砕身してきた『功労者』にも配慮して欲しいんです。今回の改正では、カテゴリAだった選手たちが、A−2に分類されてしまうことで、試合の出場機会が減ってしまう可能性があるんですよ。これは、かわいそうというか、一緒に頑張ってきた僕としては申し訳ない気持ちになります。日本のために尽くしてくれた彼らに報いる制度になって欲しいんです」
優遇措置となるカテゴリA-1の選手は、リーチ マイケル(88キャップ)、ヴァル アサエリ愛(30キャップ)など、ごく一部の選手に限られる。一方、カテゴリA−2に分類される選手たちの顔ぶれがすごい。
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後編では「A-2」に分類される選手リストを確認しながら、さらに踏み込んだ考察をしていく。
〈つづき→後編へ〉

