スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER

「功労者を切り捨てるな」ラグビー界を揺るがすカテゴリー問題…元日本代表・田中史朗が怒りの訴え「これでは日本のために尽くした選手が報われない」

posted2025/07/10 11:00

 
「功労者を切り捨てるな」ラグビー界を揺るがすカテゴリー問題…元日本代表・田中史朗が怒りの訴え「これでは日本のために尽くした選手が報われない」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

ラグビーリーグワンが発表したカテゴリー改正について疑問視する元ラグビー日本代表・田中史朗氏。身を粉にして戦ってきた仲間たちへの“配慮”を求めた

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph by

Yuki Suenaga

日本ラグビー界で重要な制度変更が進行中だ。ラグビーリーグワンの新ルールは何を変え、誰に影響するのか。元日本代表・田中史朗が怒りを込めて語る理由とは?【NumberWebインタビュー全2回の前編/後編に続く】

「フミさん」こと、田中史朗が怒っている。

 何に対して?

「リーグワンの選手の資格について、カテゴリの変更が行われました。その改正には理解できる面もあるんですが、これまで日本のラグビーに貢献してきた選手たちへの配慮が足りないのと、将来的には日本代表の強化にも影響するとしか思えないんです」

ADVERTISEMENT

 解説しよう。

 このほど、ラグビーリーグワンは2026年のシーズンから選手の登録区分にまつわる「カテゴリ」のルール変更を発表した。

日本出身選手の出場機会が減少

 従来の制度はこうなっている。

カテゴリA:日本代表実績あり/資格あり
カテゴリB:日本代表資格獲得見込み
カテゴリC:他国代表歴あり等上記以外

 これまでのルールでは、日本出身でなくても日本のチームに4年間継続して登録されるなどの条件を満たせば、カテゴリA、Bで登録ができた。

 その結果、どうなったのか?

【次ページ】 U23日本代表が“一般企業に就職”する現実

1 2 3 NEXT
#田中史朗
#リーチ マイケル
#エディー・ジョーンズ
#ヴァル アサエリ愛

ラグビーの前後の記事

ページトップ