「3部優勝だけではまったく満足してない」岩田智輝がバーミンガムで目指す“1年でプレミア昇格”「見返していきたいという思いがずっとあります」 

「移籍してきた当初は町を歩いても声とかあまり掛けられなかったんですけど、試合に出るにつれて段々と増えてきて、シーズン終盤にもなると『バーミンガムに来てくれてありがとう』まで言ってもらえるようになって、本当に嬉しかった。セルティックでの悔しい気持ちを自分に向けてやってきて、3部で優勝しただけではまったく満足していません。“見返していきたい”という思いもモチベーションとしてずっとあります」

スタンドから「TOMOKI シャツをもらえーますか？」©︎Getty Images

目標は1年での「プレミア昇格」

　イングランド3部で独走優勝を飾ったバーミンガムは今季、チャンピオンシップ（2部）が舞台となる。セルティックで共闘した古橋の加入が正式発表され、ポルトガル1部ジル・ビセンテの藤本寛也の獲得報道もあるなど、補強を着々と進めている。岩田自身、3部を席巻した攻撃サッカーに自信を深めており、目標は言うまでもなく1年でのプレミア昇格になる。

「（クリス・）デービス監督のもとでチームはしっかりオーガナイズされていて、個人のスキルを持ちながらもチームのために戦えるのがバーミンガムのいいところ。チャンピオンシップでどのように戦えるかは楽しみ。僕個人としてもプレミアに上がるだけじゃなくてプレミアで活躍することが目指しているところなので、この1年でしっかり結果を出したいと思っています」

バーミンガムで3部優勝を果たし、来季からはチャンピオンシップ（2部）が舞台となる　©︎Getty Images

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　苦しい時期を乗り越えてようやく手にした好循環。

　バーミンガムにとって、忘れられないプレーヤーとなるために。自分にとって、忘れられないシーズンとするために。新シーズン、バーミンガムの躍進は岩田智輝に懸かっていることは言うまでもない。

＜前編から続く＞