久保建英24歳「僕ごときに臆していては」が正論だからこそ…鈴木唯人と藤田譲瑠チマに期待したい《日本代表vsオーストラリア予想スタメン》 

・地上戦でのデュエル数：リーグ8位
・スプリント数：リーグ6位

　なお、鈴木と入れ替わるようにフランクフルトへの移籍が濃厚な堂安律は、今季はフライブルクで10得点8アシストを記録しただけでなく、デュエル勝利数でリーグ6位につけるなど守備でのパフォーマンスも高い。堂安が見せたパフォーマンスはブンデスリーガの舞台でも、日本代表でも、鈴木のお手本となる。

　それも鈴木は理解した上で、代表を含めた自分の将来のために課題を掲げ、取り組んできた。新天地フライブルクではプレースキッカーとしても期待されている鈴木に、試合中にPKが与えられたらどうするのかと尋ねると、こんな答えが返ってきた。

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「もちろん、蹴りたいです。誰がPKを蹴るのを決めるのかわからないですし、どういう風に（キッカーが）決められているのかわからないですけど、自分たちで決めるということになったら、蹴らせてもらおうかなと思っています」

藤田が「いつも通りやれればいい」と語る真意

　鈴木が見せているのがギラギラとした野心であるとしたら、メラメラと内面で闘志を燃やすのが藤田譲瑠チマだ。パリ五輪のキャプテンはこう話す。

「ギラギラしたい気持ちはありますけど、そういったものを出しすぎると、自分はなかなか上手くいかないタイプではあるので。いつも通りやれればいいかなと思います」

　今シーズンはベルギーのシント・トロイデンで残留争いに巻きこまれたが、苦しい戦いのなかでも守備では確かな痕跡を残した。

前日練習での藤田　©Yusuke Mimura

・守備デュエル数：リーグ2位
・インターセプト数：リーグ8位

　このような成績は意識していたからこそ、残せたものだった。

「そこ（※デュエル）が改善点であり、自分の長所だというのもわかった上で臨んだ今シーズンでした。予測の部分なども、前のシーズンに比べたら良くなかったなと思います。味方がどうやって相手に寄せているのか、相手が何を意識してプレーしているのかを常に予測しながらやっていて。どういう風に狙いを定めればいいのかを掴めたのかなと思います」

　藤田にはドイツのシュツットガルトが高い関心を持っていると報じられているが、それも当然だろう。遠藤が2シーズン続けてドイツでデュエル王になったのを目撃しているシュツットガルトの関係者であれば、藤田に関心を持たないわけがない。

年上の渡辺、瀬古、佐野らとディスカッションした理由

　気負いすぎないように心がけるといっても、それは遠慮しているわけではない。チームのために口を開き、指示を出すことを「自分の持ち味」だと考えている藤田らしい振る舞いは確かにあった。

　例えば、オーストラリア戦2日前の練習でのこと。

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